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呼吸器内科に関する病気一覧
呼吸器内科に関する病気をまとめています。喉・気管・気管支・肺といった呼吸器官に関する症状や原因、対処方法を調べることができます。
該当 37件1~20件を表示
膿胸 のうきょう
膿胸は、胸腔内に膿がたまる感染症で、肺炎や外傷、手術後の合併症として発生します。発熱や胸痛、呼吸困難などの症状があり、診断には画像検査と胸水検査が用いられます。治療は抗菌薬と胸腔ドレナージが基本で、外科的処置が必要な場合もあります。
自然気胸 しぜんききょう
自然気胸は、外傷や医療処置を伴わずに突然肺から空気が漏れ、胸腔に貯留することで肺が虚脱する疾患です。若年男性に多い原発性と、肺疾患を基礎とする続発性に分かれ、治療は安静から手術まで多様です。再発予防も重要な課題です。
漏斗胸(胸郭変形) ろうときょう
漏斗胸は胸骨が内側に凹む胸郭の先天性変形で、見た目だけでなく、心肺機能にも影響を及ぼすことがあります。多くは小児期に発症し、成長とともに進行するため、重症例では手術を検討します。ナス法などの矯正術が有効です。
塵肺 じんぱい
塵肺は、長期にわたり粉塵を吸入することで肺に炎症と線維化を引き起こす職業性疾患です。主に鉱山や建設、鋳造業などで見られ、呼吸器症状と全身症状を呈します。早期発見と職場環境の改善が重要で、進行例では呼吸不全や合併症のリスクがあります。
嚢胞性肺疾患(肺嚢胞症) のうほうせいはいしっかん
嚢胞性肺疾患(肺嚢胞症)は、肺に空気を含む嚢胞が形成される疾患群で、自然気胸や呼吸機能障害を引き起こすことがあります。先天性や後天性を問わず原因は多岐にわたり、正確な診断と定期的なフォローが重要です。多くの場合、画像診断が決め手となります。
睡眠時無呼吸症候群 すいみんじむこきゅうしょうこうぐん
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる疾患で、強いいびきや日中の強い眠気が特徴です。生活習慣病や事故のリスクも高まるため、早期診断と治療が重要です。CPAP療法などの治療により症状の改善が期待されます。
胸膜腫瘍 きょうまくしゅよう
胸膜腫瘍は、肺を覆う胸膜に発生する腫瘍で、良性から悪性までさまざまです。中でも悪性胸膜中皮腫はアスベスト曝露と関連し、進行が早く予後不良です。診断には画像検査と病理検査が必要で、治療は手術、化学療法、放射線療法が組み合わされます。
縦隔腫瘍 じゅうかくしゅよう
縦隔腫瘍は胸部の中心にある縦隔に発生する腫瘍で、良性から悪性までさまざまです。腫瘍の位置により分類され、症状や治療方針が異なります。診断には画像検査と組織検査が重要で、治療は手術を中心に、腫瘍の種類に応じて化学療法や放射線療法も行われます。
縦隔気腫 じゅうかくきしゅ
縦隔気腫は、肺や気道、食道などから空気が漏れ、縦隔内に貯留する病態で、胸痛や呼吸困難を引き起こします。原因は外傷や自然破裂、医療行為など多岐にわたり、診断は画像検査で行います。多くは保存的治療で改善しますが、重症例では外科的介入が必要です。
胸水 きょうすい
胸水は、肺を覆う胸膜の間に液体が異常に貯留する状態で、呼吸困難や胸痛を引き起こします。心不全、感染、悪性腫瘍などが原因となり、診断には胸水穿刺が不可欠です。治療は原因疾患に応じて行われ、必要に応じてドレナージや化学療法が選択されます。
緊張性気胸 きんちょうせいききょう
緊張性気胸は、肺に穴が開くことで空気が胸腔に溜まり続け、肺や心臓を圧迫して重篤な呼吸・循環障害を引き起こす緊急疾患です。早期の診断と針脱気、胸腔ドレナージによる減圧処置が生死を分けます。迅速な対応が不可欠です。
結核性胸膜炎 けっかくせいきょうまくえん
結核性胸膜炎は、結核菌による胸膜の感染で発症する滲出性胸水を伴う疾患です。胸痛や発熱、呼吸困難が主症状で、若年者にも多く見られます。診断には胸水検査と結核菌の証明が重要で、治療は抗結核薬の長期投与が基本です。
がん性胸膜炎 がんせいきょうまくえん
がん性胸膜炎は、がん細胞が胸膜に転移・浸潤して炎症と胸水貯留を起こす状態で、呼吸困難や胸痛が主症状です。悪性腫瘍の進行例で多く、治療は胸水の排液、胸膜癒着術、化学療法などを行います。緩和ケアも重要な選択肢です。
肺炎随伴性胸膜炎 はいえんずいはんせいきょうまくえん
肺炎随伴性胸膜炎は、肺炎に伴って胸膜腔に炎症と胸水が生じる状態で、胸痛や呼吸困難が加わることが特徴です。悪化すると膿胸に進展することもあるため、抗菌薬治療と胸水管理が重要です。重症例ではドレナージや手術が検討されます。
胸膜炎 きょうまくえん
胸膜炎は肺を覆う胸膜に炎症が起きる病気で、鋭い胸痛や呼吸困難が主な症状です。感染症や膠原病、悪性腫瘍などが原因となり、胸水の有無により症状や治療方針が異なります。適切な診断と治療で回復が期待できます。
急性間質性肺炎 きゅうせいかんしつせいはいえん
急性間質性肺炎(AIP)は、原因不明の急性発症型間質性肺炎で、重篤な呼吸不全を引き起こす稀な疾患です。症状は急速に進行し、多くは集中治療や人工呼吸管理を必要とします。ステロイド治療を含む早期の専門的対応が予後を左右します。
特発性肺線維症 とくはつせいはいせんいしょう
特発性肺線維症(IPF)は、原因不明の肺線維化により肺の弾力性が低下し、進行性に呼吸機能が低下する間質性肺疾患です。労作時の息切れや乾いた咳が主症状で、治療には抗線維化薬や在宅酸素療法が用いられます。早期診断と継続的管理が必要です。
リンパ球性間質性肺炎 りんぱきゅうせいかんしつせいはいえん
リンパ球性間質性肺炎(LIP)は、肺間質にリンパ球が浸潤し線維化を引き起こすまれな間質性肺疾患で、膠原病や免疫疾患と関連することが多いです。進行は緩徐で、治療にはステロイドや免疫抑制薬が用いられます。早期診断と長期的管理が重要です。
特発性器質化肺炎 とくはつせいきしつかはいえん
特発性器質化肺炎(COP)は、原因不明の慢性肺炎の一種で、乾いた咳や息切れが特徴です。多くはステロイド薬に反応しますが、再発もあり、慎重な経過観察が求められます。
特発性間質性肺炎 とくはつせいかんしつせいはいえん
特発性間質性肺炎は、原因不明の肺間質の慢性炎症・線維化により、進行性の呼吸機能低下を引き起こす疾患群です。労作時の息切れや乾いた咳が主症状で、治療には抗線維化薬や在宅酸素療法が用いられます。早期診断と専門的管理が重要です。