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インフルエンザA型・B型はどっちがきつい?症状と経過の違いを解説

  • 公開日:2026/10/02
  • 更新日:2026/10/08

インフルエンザの予防接種はいつ受けるべき?一般的な接種推奨時期は10月〜12月中旬が目安です。ワクチンの効果が現れるまでの期間や持続期間、年齢・状況別のおすすめ時期、早すぎ・遅すぎる場合の注意点、毎年接種が必要な理由まで詳しく解説します。

「インフルエンザA型とB型はどっちがきついの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
A型は急な高熱や強い全身症状が出るイメージがありますが、B型でも高熱や強い倦怠感が現れることがあります。

そのため、型だけを見て症状の重さを判断することはできません。
大切なのは、本人の症状や年齢、基礎疾患などを踏まえて適切に対処することです。

この記事では、インフルエンザA型・B型の症状や経過、感染力の違いから、受診が必要な症状まで詳しく解説します。

インフルエンザA型・B型はどっちがきつい?

インフルエンザA型とB型ではウイルスの特徴に違いがありますが、「A型なら重い」「B型なら軽い」と単純に分けることはできません。
まずは、症状の重さに関する基本的な考え方を確認しておきましょう。

症状の重さは型だけでは決められない

インフルエンザのつらさは、A型・B型というウイルスの型だけでは決まりません。
年齢や免疫状態、持病の有無、感染したウイルス株などによって症状の現れ方は異なります。

A型・B型ともに、発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感、咳などが現れる可能性があります。
厚生労働省も、季節性インフルエンザの大きな流行を引き起こすのはA型とB型であり、どちらも急な発熱や全身症状を生じる感染症としています。

一般的にはA型のほうが症状が強いといわれる理由

A型はH1N1やH3N2など複数の亜型に分かれ、B型と比べて遺伝的・抗原的に変化しやすい特徴があります。
また、これまで世界的なパンデミックを引き起こしたインフルエンザはA型です。

こうした特徴から「A型のほうがきつい」というイメージを持たれやすいものの、これは集団での流行規模に関する特徴でもあります。
一人ひとりの症状について、A型のほうが必ず重くなるわけではありません。

B型でも高熱や強い症状が出ることがある

B型でも38℃以上の発熱や頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感などが現れることがあります。
A型より軽いとは限らず、体調や年齢によっては日常生活が難しいほど症状が強くなるケースもあります。

「B型だから大丈夫」と考えず、症状の強さを基準に対応することが大切です。
高熱だけでなく、倦怠感や頭痛、関節痛なども含めて体調を確認し、判断に迷う場合はインフルエンザの初期症状や見分け方も参考にしてください。

症状がつらく外出が難しい場合や、受診するべきか迷う場合は、クラウドドクターのオンライン診療を利用して医師へ相談する方法もあります。

インフルエンザA型・B型の症状の違い

A型とB型ではウイルスの性質に違いがありますが、実際に現れる症状には共通点が多くあります。
それぞれでみられる症状と、見分ける際の注意点を解説します。

A型の主な症状

A型インフルエンザでは、突然の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、悪寒、強い倦怠感などの全身症状が現れます。
咳やのどの痛み、鼻水といった呼吸器症状を伴うこともあります。

ただし、インフルエンザに感染しても必ず高熱が出るとは限りません。
高齢者や免疫機能が低下している方などでは発熱が目立たないこともあるため、熱の有無だけで判断しないことが大切です。
熱が出ないインフルエンザでみられる症状や対処法もあわせて確認しておきましょう。

B型の主な症状

B型でも、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感、咳、のどの痛みなど、A型とよく似た症状がみられます。
また、下痢や腹痛、吐き気、嘔吐などの消化器症状を伴うこともあります。

とくに子どものインフルエンザでは、呼吸器症状に加えて嘔吐や下痢がみられることがあります。
B型で腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状が気になる場合は、インフルエンザB型でみられる下痢や腹痛・嘔吐の特徴もあわせて確認しておきましょう。

症状だけでA型・B型を見分けるのは難しい

A型とB型は共通する症状が多いため、「高熱だからA型」「下痢があるからB型」といった症状だけでの判断は困難です。

医療機関では、症状や周囲の流行状況などを確認し、必要に応じて検査を行って判断します。
また、発症直後の検査ではウイルス量が少なく、感染していても陰性になる場合があります。
型を自己判断するよりも、症状の程度や経過を確認しながら適切な対応につなげることが重要です。

インフルエンザA型・B型の経過の違い

A型とB型ではウイルスの種類は異なりますが、発症から回復までの経過には共通する部分が多くあります。
症状のピークや長引きやすい症状について確認していきましょう。

A型の発症から回復までの経過

A型では、感染後1~4日程度の潜伏期間を経て、突然の発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛などが現れることがあります。
症状が強い時期を過ぎると徐々に体温が下がり、全身症状も改善していくのが一般的です。

合併症のないインフルエンザは、多くの場合3~7日ほどで主な症状が改善します。
ただし、咳や倦怠感は熱が下がったあともしばらく残ることがあります。

B型の発症から回復までの経過

B型についても、発熱や倦怠感、頭痛、咳などが現れたあと、数日から1週間程度で徐々に症状が改善していくケースが一般的です。
WHOでは、季節性インフルエンザの主な症状は多くの場合1週間程度で改善するとしています。

下痢や腹痛などの消化器症状を伴っている場合は、脱水にも注意が必要です。食欲がなくても、少量ずつ水分を摂取して体調の変化を確認しましょう。

A型・B型で症状が長引く期間に違いはある?

A型とB型のどちらが必ず長引くとは一概にいえません。
回復までの期間は、症状の程度や年齢、体力、基礎疾患、合併症の有無などによって変わります。

一般的なインフルエンザでは主な症状は数日から1週間程度で改善しますが、咳やだるさは2週間以上残る場合があります。
「B型だから治りが遅い」などと型だけで判断せず、症状が長引く場合は医療機関への相談を検討しましょう。

熱が下がっても症状が続くことがある

解熱後も咳や倦怠感、頭痛、食欲不振などが残ることがあります。
熱が下がった直後に無理をすると、体調が十分に戻っていないため疲れやすく感じることもあります。

とくに頭痛が長引く場合は、脱水や睡眠不足などが影響していることもあります。
熱が下がったあとも頭痛が続くときは、インフルエンザの解熱後に頭痛が治らない場合の対処法も参考にしつつ、痛みが強い場合や悪化している場合は医療機関へ相談してください。

インフルエンザA型とB型の感染力の違い

A型・B型ともに人から人へ感染し、季節性インフルエンザの流行を引き起こします。
ただし、ウイルスの変化や流行の広がり方には違いがあります。
家庭内での感染対策とあわせて解説します。

A型は流行が大きくなりやすい

A型は複数の亜型があり、ウイルスの抗原的な変化も起こります。
また、インフルエンザウイルスのうち、これまでパンデミックを引き起こしてきたのはA型のみです。

そのためA型は大規模な流行につながる可能性があります。
ただし、「A型の感染者はB型より必ず人にうつしやすい」という意味ではありません。個人レベルの感染リスクは、接触状況や感染対策などにも左右されます。

B型も人から人へ感染する

B型もA型と同じく季節性インフルエンザの流行を起こすウイルスで、人から人へ感染します。
WHOでは、インフルエンザは主に感染者の咳やくしゃみによって広がり、ウイルスが付着した手などを介して感染することもあるとしています。

B型だから感染対策が不要になるわけではありません。発症した場合は外出を控え、手洗いや咳エチケット、換気などを意識しましょう。

A型・B型ともに家庭内感染に注意が必要

家族がインフルエンザに感染した場合は、A型・B型を問わず家庭内感染に注意が必要です。厚生労働省によると、一般的に発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスが排出されるとされています。

可能であれば部屋を分け、手洗いや換気、咳エチケットを心がけましょう。
解熱したからすぐ感染しなくなるわけではないため、咳やくしゃみが残っている間も周囲への配慮が必要です。

A型・B型ともに重症化には注意が必要

インフルエンザは多くの場合、時間の経過とともに改善しますが、A型・B型のどちらでも重症化する可能性があります。
とくに注意したい方や、速やかな受診が必要となる症状を確認しましょう。

子ども・高齢者・妊婦は重症化に注意

乳幼児や高齢者、妊婦はインフルエンザによる合併症のリスクが高いとされています。
CDCでは、5歳未満の子ども、とくに2歳未満、高齢者、妊婦などを重症化リスクが高いグループとしています。

子どもではまれに急性脳症、高齢者では肺炎などを合併する場合があります。
高熱や強い倦怠感などがある場合は、型に関係なく早めに医療機関へ相談しましょう。

基礎疾患がある人は早めに医療機関へ相談

喘息や慢性呼吸器疾患、心疾患、糖尿病、腎疾患などの基礎疾患がある方や、免疫機能が低下している方は、インフルエンザによって持病が悪化したり、合併症を起こしたりする可能性があります。

インフルエンザが疑われる症状が現れた場合は、症状が軽くても早めにかかりつけ医などへ相談しましょう。普段服用している薬がある場合は、自己判断で中止せず医師の指示を確認することも大切です。

呼吸困難や意識障害などは速やかな受診が必要

息苦しい、呼吸が速い、胸の痛みがある、呼びかけへの反応が悪い、けいれんを起こしたといった症状がある場合は、重症化している可能性があります。
また、水分が摂れず尿が極端に少ないなど、強い脱水症状にも注意が必要です。

こうした症状がみられる場合は、自宅で様子を見続けず速やかに医療機関を受診してください。
判断に迷う段階であれば、クラウドドクターから医師へ相談することも選択肢の一つです。

インフルエンザにかかったときの対処法

A型・B型を問わず、インフルエンザが疑われる場合は十分な休養をとることが基本です。
自宅療養のポイントと、医療機関へ相談するタイミングについて紹介します。

十分な休養と水分補給を心がける

インフルエンザにかかったときは無理に活動せず、十分に睡眠をとって体を休ませましょう。
発熱や発汗、下痢、嘔吐があると体内の水分が失われやすいため、こまめな水分補給も重要です。

WHOでも、インフルエンザの基本的な対応として休養と十分な水分摂取を挙げています。
一度に大量に飲めない場合は、水や経口補水液などを少量ずつ摂取してください。

症状に応じて医療機関を受診する

高熱や強い倦怠感が続く、水分が摂れない、症状が急速に悪化している場合は医療機関への相談を検討しましょう。とくに重症化リスクの高い方は、症状が軽い段階でも早めの相談が重要です。

また、「発症から48時間を過ぎたから受診しても意味がない」というわけではありません。
症状が強い場合や悪化している場合は、発症からの日数だけで判断せず医療機関へ相談してください。

抗インフルエンザ薬は医師の判断で使用する

抗インフルエンザ薬は、すべての患者に必ず必要となる薬ではありません。年齢や症状、基礎疾患、発症からの時間などを踏まえて医師が使用を判断します。

厚生労働省によると、発症から48時間以内に治療を開始すると、発熱期間が通常1~2日短くなるとされています。
一方、重症化リスクが高い方や症状が重い方では、48時間を過ぎていても治療が検討される場合があるため、自己判断せず医師へ相談しましょう。

インフルエンザA型・B型に関するよくある質問

最後に、A型とB型の再感染や治療法、学校・仕事を休む期間など、インフルエンザの型について疑問を持ちやすいポイントを解説します。

A型にかかったあとB型にもかかる?

A型に感染したあとでも、B型に感染する可能性があります。
A型とB型は異なる種類のインフルエンザウイルスであり、A型への感染によってB型に対する十分な免疫が得られるわけではありません。

そのため、シーズン中に一度インフルエンザにかかったからといって、その後の感染対策が不要になるわけではありません。
回復後も手洗いや換気などの基本的な感染対策を続けましょう。

同じ型ならもう感染しない?

同じA型、または同じB型であっても、再び感染する可能性はあります。
A型にはH1N1やH3N2など複数の亜型があり、B型にも異なる系統があります。
また、インフルエンザウイルスは少しずつ変化します。

一度感染したウイルスに対する免疫ができても、異なる亜型や株への感染を完全に防げるとは限りません。「一度かかったから今シーズンは安心」と考えず、予防を続けることが大切です。

A型とB型で治療方法は違う?

基本的な治療方針に大きな違いはありません。A型・B型ともに、十分な休養や水分補給などの対症療法を行い、必要に応じて抗インフルエンザ薬を使用します。

どの薬を使用するかは、年齢や症状、持病、発症からの時間などによって医師が判断します。
「A型だからこの薬」「B型だからこの薬」と自己判断せず、処方された薬を指示どおり服用しましょう。

A型とB型で休む期間は変わる?

学校の出席停止期間は、A型・B型によって変わりません。
学校保健安全法施行規則では、原則として「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」が出席停止期間です。
幼児は解熱後3日を経過する必要があります。

大人の仕事については、全国一律の法定出勤停止期間はないため、勤務先のルールを確認する必要があります。
出勤を再開するタイミングは症状の経過によっても異なるため、インフルエンザで学校や仕事を何日休むべきかを確認したうえで、無理のない復帰を心がけましょう。

A型・B型を問わず症状に合わせた対処が大切

インフルエンザA型とB型のどっちがきついかは、一概には決められません。
A型は大規模な流行を起こしやすい特徴がありますが、B型でも高熱や強い倦怠感、消化器症状などが現れ、重症化する可能性があります。

大切なのは「何型か」だけに注目するのではなく、発熱や呼吸状態、水分摂取の状況、年齢、基礎疾患などを踏まえて対応することです。

十分な休養と水分補給を心がけ、息苦しさや意識の異常、強い脱水症状などがみられる場合は速やかに医療機関を受診してください。

「病院へ行くべきかわからない」「体調が悪く外出するのが難しい」といった場合は、クラウドドクターのオンライン診療を活用し、自宅から医師へ相談する方法もあります。
症状を我慢しすぎず、状態に合った方法で適切な診療につなげましょう。

症状が気になる場合や、体調に異変を感じたら自分で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。

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