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お腹が痛い原因は場所で違う?腹痛の場所や種類別の診療ガイド
- 公開日:2025/07/31
- 更新日:2026/01/19
「お腹が痛い」と感じたとき、どの場所が痛むのか、どんな痛み方をしているのかによって、考えられる原因は大きく異なります。 実は、腹痛は痛む場所や痛みの種類を見ることで、ある程度の目安をつけることができます。 たとえば、みぞおち・下腹部・おへその周りなど、お腹が痛い場所によって疑われる症状や受診すべき診療科は変わります。 また、キリキリ・ズキズキ・チクチクといった腹痛の種類によっても、注意が必要なケースがあります。 本記事では、お腹が痛いときに確認したい「場所」と「腹痛の種類」から、考えられる原因や受診の目安をわかりやすく解説します。 「様子を見ても大丈夫なのか」「早めに受診したほうがいいのか」迷っている方は、参考にしてみてください。
目次
お腹が痛いとき、まず確認したい「痛む場所」
以下に、腹痛を感じる部位ごとに考えられる疾患とその特徴を解説します。
これらのポイントを参考にすることで適切な判断がしやすくなります。

右下腹部の痛み
- 虫垂炎
初期はみぞおちやへそ周囲に鈍痛が生じ、3~12時間で右下腹部へ移動。吐き気・嘔吐・発熱・圧痛・反跳痛などを伴うことが多く、迅速な手術が必要となることがあります。 - 夏の食中毒(カンピロバクターやサルモネラなど)
食後1~3日で激しい腹痛やけいれん性痛が腹部全体または右下に現れることがあり、発熱や嘔吐・血便を伴うこともあります。
左下腹部の痛み(腸の疾患・婦人科の可能性)
- 憩室炎・大腸炎
発熱・下痢など炎症症状を伴うことがあり、便が硬い人や高齢者で出やすいです。 - 婦人科疾患
卵巣嚢腫や子宮内膜症などは生理周期と関連し、周期的に痛み出すことがあります。
右上腹部の痛み(胆嚢および肝臓疾患)
- 胆石・胆嚢炎
脂っこい食事の後に痛みが強く出現し、耐えがたい痛みや発熱を伴うこともあります。 - 肝炎・脂肪肝
初期には痛みが軽くても、進行すると倦怠感・食欲不振・かゆみなどに加え、黄疸(肌や目の白目が黄色くなる)といった症状が現れることがあります。
左上腹部の痛み(膵臓・胃・ストレス性)
- 急性・慢性膵炎
みぞおちまたは左上腹部の痛みが強く、その痛みが背部にまで広がる放散痛、吐き気・嘔吐、発熱が典型的です。
高脂血症やアルコール過剰摂取との関連が大きいです。 - 胃炎・潰瘍
空腹時や夜間に痛むことがあり、胸焼けや食欲不振を伴います。
脇腹の痛み(腎臓・尿路・消化管)
- 腎結石・尿路結石
突然の強い脇腹痛と血尿が特徴です。
激しい腹痛が波のように強くなったり弱くなったりを繰り返す波状痛が起こることもあります。 - 腸閉塞・腸捻転
膨満感や嘔吐、排便異常に伴い、激しい痛みを繰り返します。
みぞおちの痛み(胃・心臓)
- 逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流することによって、みぞおちのあたりに痛みや不快感を感じることがあります。
この痛みは、胸やけや酸っぱい感じが上がってくる「呑酸(どんさん)」として現れることが多いです。 - 心筋梗塞(高齢者や糖尿病患者)
みぞおちに関連痛(痛みの原因となる部位とは異なる場所に感じる痛み)が出ることがあり、胸痛や呼吸困難などの場合は緊急受診が必要です。
腹痛の種類はキリキリ?ズキズキ?鈍痛?
腹痛は、痛み方の種類によって考えられる原因や注意点が異なります。
「お腹が痛い」と感じたときは、どんな痛みなのかを意識することで、受診の目安をつけやすくなります。
ここでは、よく見られる腹痛の種類ごとに、特徴と注意点を解説します。
キリキリする腹痛
キリキリとした腹痛は、胃や腸の粘膜が刺激されている状態で起こりやすい痛みです。
空腹時や食後、ストレスが強いときに感じることも多く、胃炎や腸の不調が関係している場合があります。
一時的に落ち着くこともありますが、痛みが繰り返し起こる、食事がとれないほどつらい場合は、早めの受診を検討しましょう。
ズキズキ・差し込むような腹痛
ズキズキする、差し込むような腹痛は、炎症や臓器の異常が関係している可能性があります。
痛みが強く、動くと悪化する場合や、特定の場所がはっきり痛む場合は注意が必要です。
発熱や吐き気を伴う場合、我慢せず医療機関を受診してください。
鈍く続く腹痛
鈍い痛みが長時間続く腹痛は、腸の動きの低下や慢性的な不調が関係していることがあります。
便秘やガスが溜まっているとき、女性の場合は婦人科系の不調が影響するケースもあります。
「強くはないけれど、何日も続いている」腹痛は、放置せず相談することが大切です。
突然起こる強い腹痛
急に起こる激しい腹痛は、緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。
これまでに経験したことのない強さの痛みや、冷や汗・嘔吐・意識の変化を伴う場合は特に注意が必要です。
このような腹痛が現れた場合は、自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。
その腹痛は受診が必要?迷ったときの判断ポイント
以下のいずれかがある場合、速やかに医療機関での受診が必要です。
- 激痛が急に始まり、寝ても座っても改善しない
- 夜間に痛みが強まり、安静でも楽にならない
- 発熱・嘔吐・血便・血尿を伴う
- 呼吸困難・意識障害がある
- 痛みが移動したり広範囲に広がる(虫垂炎の兆候)
- 嘔吐が続き脱水症状が見られる
体調に不安を感じているときや、少しでも気になる症状があれば、早めに相談することが大切です。
腹痛を放置してはいけない理由
腹痛の背後には放置してはいけない疾患が潜んでいます。
- 虫垂炎:未治療で穿孔する恐れがあり、腹膜炎や敗血症へ進行する危険が高い。
- 胆嚢炎・膵炎:放置すれば広範囲に及ぶ炎症や多臓器不全につながる。
- 腸閉塞等:壊死や穿孔、敗血症を招く可能性がある。
- 心臓に関連する痛み:心筋梗塞の初期症状としてみぞおちに感じることがあり、緊急対応が必要。
- 食中毒:脱水や合併症を引き起こし、特に子どもや高齢者は重症化の可能性がある。
早期に診断し、治療を受けるほど治癒しやすく合併症を避けられます。
腹痛は「どこが・どんなふうに・どれくらい続いているか」が大きな手がかりになります。
オンライン診療を“初期相談窓口”として活用しつつ、緊急性が高い場合はそのまま対面診療へ切り替える。
このように状況に応じて柔軟に使い分けることで、安全で的確な治療への第一歩を踏み出せます。
気になる症状が出たら、お気軽にオンライン診療をご利用ください。
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症状が気になる場合や、体調に異変を感じたら自分で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。
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■ 参考・出典
- プライマリ・ケアにおける疼痛疾患の診断 日本内科学会専門医部会支部セミナー
- Point of Care超音波検査を活用した腹痛患者診療の質的向上に関する研究 函館市医師会/函館動脈硬化懇談会