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インフルエンザで腰痛になるのはなぜ?楽な姿勢や治し方を解説
- 公開日:2026/09/14
- 更新日:2026/08/31
インフルエンザで腰が痛むのは、免疫反応による筋肉や関節の痛みに加え、悪寒でのこわばりや咳、長時間同じ姿勢で寝ることが重なるためです。腰に負担の少ない姿勢と保温で和らぎますが、しびれや強い痛みが続くときは受診します。
インフルエンザにかかると、発熱や倦怠感だけでなく、腰に強い痛みを感じることがあります。多くは全身の筋肉痛や療養中の姿勢が関係していますが、別の病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。本記事では、インフルエンザで腰が痛くなる原因や楽な姿勢、自宅での対処法、医療機関を受診する目安を解説します。
インフルエンザで腰が痛くなる主な原因

インフルエンザによる腰痛には、体内の免疫反応だけでなく、悪寒や咳、療養中の姿勢も関係しています。まずは、腰に痛みが起こる主な原因を解説します。
免疫反応で筋肉や関節に痛みが起こる
インフルエンザウイルスが体内に入ると、免疫機能が働き、炎症に関わる物質が放出されます。その影響で発熱や倦怠感に加え、全身の筋肉痛や関節痛が起こることがあります。腰の周囲には姿勢を支える大きな筋肉があるため、全身症状の一部として重い痛みを感じることもあるでしょう。腰だけでなく背中や脚も痛む場合は、免疫反応による筋肉痛が関係している可能性があります。痛みの程度には個人差があります。
発熱や悪寒で腰の筋肉がこわばる
発熱時には体温を上げるために筋肉が細かく収縮し、悪寒や震えが起こります。体に力が入った状態が続くと、腰や背中の筋肉が緊張し、こわばりや痛みにつながることがあります。寒さを我慢して体を縮め続けると負担が増えるため、室温や寝具を調整し、楽に休める環境を整えましょう。ただし、汗をかくほど厚着をすると脱水を招くおそれがあるため注意が必要です。汗をかいた衣類は早めに交換してください。
咳やくしゃみで腰に負担がかかる
咳やくしゃみをすると、腹筋や背筋が瞬間的に強く収縮し、腰にも大きな力が加わります。インフルエンザで咳を繰り返していると、腰を支える筋肉に疲労が蓄積し、痛みが強くなることがあります。咳をするときは前かがみになりすぎず、背もたれやクッションで体を支えると負担を抑えやすくなります。急な動きで鋭い痛みが出た場合は、筋肉や関節を傷めている可能性もあります。咳の回数と痛みの変化も確認しましょう。
長時間同じ姿勢で寝ると腰がこわばる
発熱や強い倦怠感があると、同じ姿勢のまま長時間寝てしまいがちです。しかし、体を動かさない時間が続くと、腰周辺の筋肉や関節がこわばり、寝返りや起き上がりで痛みを感じることがあります。安静は必要ですが、目が覚めていて体調が許すときは、ゆっくり寝返りを打って圧力を分散しましょう。解熱後も寝すぎが続くと、感染症の症状が落ち着いても腰痛だけ残ることがあります。無理なく姿勢を変える工夫が必要です。
インフルエンザによる腰痛の特徴

インフルエンザに伴う腰痛には、一般的なぎっくり腰や神経痛とは異なる傾向があります。痛みの現れ方や経過を紹介します。
筋肉痛のような鈍い痛みが出やすい
インフルエンザに伴う腰痛は、刺すような局所的な痛みよりも、腰全体が重い、だるい、張っているといった筋肉痛に近い感覚として現れやすい傾向があります。腰の両側や背中まで広く痛み、体を動かしたときに強く感じることもあるでしょう。ただし、片側の脇腹だけが激しく痛む場合や、波があるような痛みでは、腎臓や尿路の病気も考えられるため注意してください。痛む場所と範囲を記録しておくと安心です。
発熱や倦怠感と同時に現れやすい
インフルエンザによる腰痛は、38度以上の発熱、悪寒、頭痛、関節痛、強い倦怠感などと同じ時期に現れることがあります。腰だけが突然痛むというより、全身が痛むなかで腰のつらさを強く感じる状態です。咳やのどの痛みなども伴っている場合は、インフルエンザの全身症状が関係している可能性があります。腰痛だけが長く続く場合は、別の原因も考えて経過を確認しましょう。症状が始まった順番も確認しておきましょう。
腰だけでなく背中や脚にも痛みが広がる
免疫反応による筋肉痛は腰の一部分に限らず、背中や肩、太もも、ふくらはぎなど広い範囲に現れることがあります。左右が同じように重だるく、触れると筋肉が張っているように感じるケースもあります。子どもでは、ふくらはぎの痛みが強くなり、歩きたがらないこともあるため注意が必要です。歩けないほどの痛みや、明らかな筋力低下を伴う場合は早めに医師へ相談してください。左右差が強いときも医師へ伝えてください。
安静にしていても重だるく感じることがある
インフルエンザによる筋肉痛は、動いたときだけでなく、横になっている間も腰が重い、だるいと感じることがあります。発熱による疲労や睡眠不足、脱水などが重なると、痛みに敏感になりやすく、休んでも十分に楽にならない場合があります。姿勢を変えると少し和らぎ、日ごとに軽くなるなら経過を見られることもありますが、安静でも強く痛み続ける場合は受診を検討しましょう。痛みで眠れない状態も相談の目安です。
熱が下がった後も腰痛だけ残ることがある
解熱して全身のつらさが落ち着いた後も、筋肉のこわばりや長時間寝ていた影響により、腰痛だけが残ることがあります。痛みが徐々に軽くなり、日常動作が少しずつ戻っている場合は、無理のない範囲で体を動かしながら様子を見ます。一方、解熱後に痛みが強くなる、再び熱が出る、脚のしびれや排尿異常が加わる場合は、インフルエンザ以外の原因も考えて受診してください。回復傾向があるか毎日確認しましょう。
インフルエンザの腰痛はいつまで続く?

腰痛が続く期間は、全身症状の強さや体力、寝ている時間などによって異なります。一般的な経過と医師へ相談するタイミングを解説します。
発熱や全身症状とともに軽くなることが多い
インフルエンザによる腰痛が全身の筋肉痛の一部であれば、発熱や悪寒、倦怠感が治まるにつれて徐々に軽くなることが多いでしょう。ただし、回復までの期間には個人差があり、熱が下がっても数日は張りやだるさが残ることがあります。毎日、痛みの強さや動きやすさが改善しているか確認してください。発熱がぶり返す、痛みが増すといった変化があれば、早めの相談が必要です。無理に通常生活へ戻す必要はありません。
解熱後は寝すぎによる腰痛が残ることがある
解熱後に腰痛だけが残る場合は、療養中に長時間横になっていた影響も考えられます。同じ姿勢が続くと腰の筋肉や関節がこわばり、寝返りや起き上がりで痛みが出やすくなります。水分や食事が取れ、ふらつきがない状態なら、室内をゆっくり歩くなど軽い動作から再開しましょう。急に運動量を戻すと負担になるため、翌日に疲れを残さない範囲で調整してください。疲れが出たら再び横になって休みましょう。
1週間以上経っても改善しない場合は医師に相談する
腰痛が1週間以上続き、ほとんど軽くならない場合は、インフルエンザ以外の原因がないか医師に相談しましょう。1週間はあくまで一つの目安であり、痛みが強くなる、発熱が再び出る、血尿や排尿時痛がある場合は早めの受診が必要です。脚のしびれや力の入りにくさ、尿が出にくいといった症状があれば、期間を問わず速やかに医療機関へ連絡してください。自己判断で鎮痛薬を増やさないことも重要です。
発熱や腰痛がつらく、医療機関まで移動することが難しい場合は、クラウドドクターのオンライン診療を利用する方法もあります。ビデオ通話で医師の診療を受けられるため、受診の必要性や薬の使い方を自宅から相談できます。ただし、呼吸困難や意識障害などがある場合は、オンライン診療を待たず119番へ連絡してください。
インフルエンザで腰が痛いときの楽な姿勢

腰の反りやねじれを抑えると、療養中の負担を軽くできることがあります。寝るときや起き上がるときに試したい姿勢を紹介します。
仰向けでは膝の下にクッションを置く
仰向けで寝ると腰が反って痛む場合は、膝の下にクッションや丸めた毛布を置きましょう。膝が軽く曲がることで骨盤が傾き、腰の反りや周辺筋肉の緊張を抑えやすくなります。クッションが高すぎると膝や股関節に負担がかかるため、腰が自然に寝具へ触れる程度に調整してください。姿勢を変えて痛みが増える場合は無理をせず、横向きなど別の楽な姿勢を試しましょう。寝具の硬さも無理のない範囲で調整しましょう。
横向きでは膝の間にクッションを挟む
横向きで休むときは、両膝を軽く曲げ、膝の間にクッションや折り畳んだタオルを挟みます。脚の重みで骨盤がねじれるのを抑え、腰や背中の負担を軽くできることがあります。左右のうち、呼吸や腰の痛みが楽に感じる側を下にしてください。咳が強い場合は、枕やクッションで上半身を少し高くすると、咳をしたときの腰への衝撃も抑えやすくなります。首から腰までがねじれない姿勢を意識してください。
起き上がるときは横向きになってから体を起こす
仰向けの状態から腹筋だけで勢いよく起きると、腰に負担が集中します。まず膝を軽く曲げて体ごと横向きになり、脚を寝具の外へ下ろしながら、両腕で上半身を押し上げましょう。発熱後は脱水や体力低下により立ちくらみが起こることもあります。起き上がった後はすぐに立たず、座った姿勢でふらつきがないことを確かめてから、ゆっくり移動してください。家族がいる場合は支えてもらうと安全です。
無理のない範囲で定期的に寝返りを打つ
同じ姿勢で寝続けると、腰の一部分に圧力が集中し、筋肉や関節のこわばりが強くなることがあります。目が覚めていて体調が落ち着いているときは、ゆっくり寝返りを打ち、仰向けと横向きを切り替えましょう。ただし、悪寒や息苦しさが強いときに無理に動く必要はありません。痛みが増す方向への寝返りは避け、クッションを使いながら負担の少ない範囲で姿勢を変えてください。動作は息を止めずゆっくり行いましょう。
座る場合は腰を支えて長時間同じ姿勢を避ける
椅子に座るときは深く腰をかけ、腰と背もたれの間に丸めたタオルや小さなクッションを入れます。足裏を床につけ、前かがみや横座りを避けると、腰への負担を分散しやすくなります。解熱後でも長時間座り続けると腰がこわばるため、体調に合わせて横になる、立って数歩歩くなど姿勢を変えましょう。ふらつきが残る間は、一人で無理に移動しないことも大切です。座る時間は短く区切ると負担を減らせます。
インフルエンザによる腰痛の対処法

腰痛だけを改善しようとするのではなく、インフルエンザからの回復を優先することが基本です。自宅で取り組める対処法を紹介します。
安静にして体力の回復を優先する
発熱や悪寒、強い倦怠感がある間は、仕事や家事、運動を控えて十分に休みましょう。腰痛だけを早く治そうとして動きすぎると、体力を消耗し、インフルエンザからの回復を妨げるおそれがあります。一方、全身状態が落ち着いた後まで一日中寝たままでいると、腰のこわばりが強くなることもあります。水分や食事が取れるようになったら、必要な移動から少しずつ再開してください。睡眠を十分に取ることも回復に欠かせません。
水分と栄養を少量ずつ補給する
発熱や発汗、食欲低下が続くと脱水になり、倦怠感や筋肉のつらさが強まることがあります。水やお茶、スープ、経口補水液などを、一度に大量ではなく少量ずつこまめに取りましょう。食欲がないときは、おかゆ、うどん、ゼリー、バナナなど食べやすいものから補給します。水分を受け付けない、尿が極端に少ない、吐き気が強い場合は、自宅だけで対処せず医療機関へ相談してください。尿の色や回数も脱水を知る手がかりです。
冷やすか温めるかは発熱と痛みの状態で判断する
発熱中で腰に熱っぽさがあり、冷やすと心地よく感じる場合は、保冷剤をタオルで包み短時間当てる方法があります。解熱後に筋肉のこわばりや張りが残る場合は、蒸しタオルなどで穏やかに温めると楽になることもあります。悪寒があるときの冷却や、高熱時のカイロ、長時間の加温は避けましょう。冷やしても温めても痛みが増す場合は、すぐに中止してください。低温やけどを防ぐため直接肌に当てないでください。
解熱鎮痛薬は医師や薬剤師に確認して使用する
解熱鎮痛薬は、年齢、妊娠の有無、持病、服用中の薬によって適切な成分が異なります。総合感冒薬と痛み止めには同じ成分が含まれることもあり、重ねて使うと過量服用につながるおそれがあります。とくに子どもは、インフルエンザ時に使用を避ける薬があるため、自己判断で与えないでください。処方薬は指示どおりに使い、市販薬は医師や薬剤師へ確認しましょう。用法と服用間隔も必ず守る必要があります。
熱が下がったら少しずつ体を動かす
熱が下がり、水分や食事が取れてふらつきもない場合は、寝返りや立ち座り、室内での短い歩行から再開します。体を少し動かすことで、長時間の臥床による腰のこわばりを防ぎやすくなります。ただし、痛みを我慢してストレッチや筋力トレーニングを行う必要はありません。動いた後に熱が上がる、疲労や腰痛が強くなる場合は活動量を戻し、再び休養を優先しましょう。回復の速度に合わせて段階的に進めましょう。
インフルエンザで腰が痛いときに避けたいこと

体調が悪い状態で無理をすると、腰痛や全身症状が悪化する可能性があります。療養中に控えたい行動を解説します。
発熱中に無理な運動やストレッチをする
発熱や悪寒、強い倦怠感がある間に、腰痛を改善しようとして運動や大きなストレッチを行うのは避けましょう。体力を消耗するだけでなく、脱水やふらつきによる転倒、腰痛の悪化につながるおそれがあります。発熱中は寝返りやトイレへの移動など、必要な動作にとどめてください。解熱して体調が安定してからも、反動をつけず、痛みが出ない小さな動きから再開することが基本です。汗をかくほどの運動は回復後まで控えましょう。
腰を強く揉んだり押したりする
腰が痛いからといって、強く揉む、指や器具で押す、勢いよくひねるといった行為は控えましょう。筋肉が炎症を起こしている場合は、強い刺激によって組織への負担が増し、痛みが悪化することがあります。また、腎臓や脊椎など筋肉以外が原因の腰痛には、マッサージが適さない可能性もあります。触れるだけで強く痛む場合や、腫れや熱感がある場合は施術をせず医師へ相談してください。家族による強いマッサージにも注意が必要です。
高熱がある状態で長時間入浴する
高熱や強い倦怠感があるときに長時間入浴すると、発汗によって脱水が進んだり、浴室でふらついて転倒したりする危険があります。汗やべたつきが気になる場合は、温かいタオルで体を拭き、衣類を交換する程度にとどめましょう。解熱後に入浴を再開するときも、ぬるめのお湯で短時間にします。入浴前後に水分を取り、家族がいる時間を選ぶとより安心です。一人での入浴は体調が戻るまで控えると安心です。
同じ姿勢のまま長時間寝続ける
インフルエンザの療養には休養が欠かせませんが、目が覚めている間も同じ姿勢を続けると、腰や背中の筋肉がこわばりやすくなります。体調が許す範囲で寝返りを打ち、クッションを使って負担がかかる場所を変えましょう。解熱後は、短時間座る、室内を少し歩くなど、段階的に活動を再開します。ただし、ふらつきや息苦しさがある場合は無理に動かず、休むことを優先してください。体を動かす際は転倒にも十分注意してください。
市販薬や処方薬を自己判断で併用する
市販の風邪薬、解熱鎮痛薬、処方薬には、同じ有効成分が含まれていることがあります。自己判断で併用すると、成分の重複による過量服用や副作用につながるおそれがあるため注意が必要です。以前に処方された残り薬や、家族の薬を使うことも避けてください。薬を追加したい場合は、お薬手帳や商品の箱を用意し、現在使用している薬を医師または薬剤師へ伝えたうえで確認しましょう。服用時刻も記録しておくと重複を防げます。
インフルエンザ以外の病気が疑われる腰痛

発熱と腰痛が同時に現れていても、原因がインフルエンザとは限りません。早めの診察が必要になる病気と、その特徴を解説します。
排尿時痛や頻尿を伴う場合は腎盂腎炎を疑う
腰や背中の片側に痛みがあり、排尿時の痛み、頻尿、尿の濁りなどを伴う場合は、腎盂腎炎の可能性があります。腎盂腎炎では高熱や悪寒、吐き気が現れることもあり、インフルエンザの全身症状と見分けにくいことがあります。腰を軽くたたくと響くように痛む場合も注意が必要です。排尿に関する変化があるときは、インフルエンザによる筋肉痛と決めつけず、早めに内科や泌尿器科を受診しましょう。
血尿や脇腹の激痛を伴う場合は尿路結石を疑う
背中から脇腹、下腹部にかけて突然強い痛みが現れ、血尿や吐き気を伴う場合は尿路結石が考えられます。痛みが強くなったり弱くなったりを繰り返し、じっとしていられないことも特徴の一つです。結石で尿の流れが妨げられ、発熱を伴うと重症化するおそれがあります。激痛や血尿がある場合は鎮痛薬だけで様子を見ず、速やかに泌尿器科や救急外来へ相談してください。発熱を伴う場合は特に急いで相談しましょう。
安静でも強く痛み高熱が続く場合は脊椎の感染症を疑う
安静にしていても腰や背中の痛みが軽くならず、高熱が続く場合は、まれに化膿性脊椎炎など脊椎の感染症が隠れていることがあります。夜間も強く痛む、時間とともに悪化する、背骨付近を押すと強く痛むといった変化には注意してください。高齢者、糖尿病がある方、免疫を抑える薬を使用している方は発症リスクが高まります。該当する場合は早めに整形外科や救急外来を受診しましょう。痛みを我慢して動き続けることは避けてください。
褐色尿や筋力低下を伴う場合は横紋筋融解症を疑う
強い筋肉痛とともに、手足に力が入らない、尿が赤褐色やコーラ色になる、尿量が減る場合は、横紋筋融解症の可能性があります。筋肉の組織が損傷すると、その成分が血液中に流れ出し、腎臓へ負担をかけることがあります。特徴的な症状がすべてそろうとは限りません。普段と明らかに違う脱力や尿の色の変化に気づいたら、水分だけで様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください。尿の色を確認できる場合は医師へ伝えましょう。
脚のしびれや排尿障害がある場合は神経の圧迫を疑う
腰痛に加えて両脚のしびれや力の入りにくさ、尿が出ない、尿を漏らす、股の周辺の感覚が鈍いといった症状がある場合は、腰の神経が強く圧迫されている可能性があります。馬尾症候群などでは迅速な評価や治療が必要です。インフルエンザの筋肉痛として自宅で様子を見ず、速やかに救急外来を受診してください。自力で安全に移動できない場合は、119番への連絡を検討しましょう。症状が急に出た時刻も記録してください。
インフルエンザによる腰痛で受診する目安

腰痛の強さだけでなく、呼吸や意識、水分摂取の状態も受診判断に関わります。救急要請や早めの受診が必要な状態を紹介します。
呼吸困難や意識障害がある場合は救急要請する
息が苦しい、呼吸が速い、胸の痛みが続く、呼びかけへの反応が鈍い、けいれんがあるといった場合は、インフルエンザが重症化している可能性があります。腰痛への対処よりも、呼吸や意識の異常への対応を優先してください。様子を見ながら自家用車で移動しようとせず、119番へ連絡して救急隊の指示に従いましょう。顔色が悪い、唇が紫色になるといった変化も緊急性の高いサインです。一人にせず安全を確保しましょう。
水分が取れず尿量が減っている場合は早めに受診する
吐き気や食欲低下によって水分をほとんど取れず、尿の回数や量が明らかに減っている場合は、脱水が進んでいる可能性があります。口の中が乾く、立つとふらつく、意識がぼんやりするといった変化にも注意が必要です。少量の水分も受け付けない場合や、半日近く尿が出ない場合は、早めに医療機関へ相談してください。子どもや高齢者は脱水に気づきにくいため、周囲が摂取量と尿量を確認しましょう。
楽な姿勢が見つからないほど痛む場合は受診する
仰向けや横向きなど姿勢を変えても腰痛がほとんど和らがず、眠れない、歩けないほど痛む場合は、医療機関を受診してください。一般的な筋肉痛だけでなく、尿路結石、腎盂腎炎、脊椎の病気などが関係している可能性があります。痛みが始まった時期、場所、強さの変化、排尿異常の有無を記録しておくと診察に役立ちます。急激に悪化したときは夜間や休日でも相談しましょう。痛みで冷や汗が出る場合も注意が必要です。
解熱後も腰痛が強くなる場合は受診する
熱や悪寒が落ち着いたにもかかわらず、腰痛だけが日ごとに強くなる場合は注意が必要です。長時間寝ていたことによるこわばりであれば、通常は少しずつ動きやすくなる傾向があります。再発熱、血尿、排尿時痛、脚のしびれ、筋力低下、褐色尿などが加わる場合は、別の病気や合併症も考えられます。痛み止めで抑え続けず、変化が見られた時点で医療機関を受診してください。受診までの経過をメモしておくと役立ちます。
子ども・高齢者・妊婦・基礎疾患がある方は早めに相談する
子ども、高齢者、妊婦、喘息や心疾患、糖尿病などの基礎疾患がある方は、インフルエンザが重症化するリスクに配慮が必要です。腰痛が軽くても、水分や食事が取れない、元気がない、持病が悪化している場合は早めに医師へ相談しましょう。乳幼児が歩きたがらない、高齢者の反応が普段より鈍いなど、本人が説明しにくい変化にも注意してください。夜間の子どもの相談には♯8000も利用できます。
発熱が続いているものの、救急車を呼ぶほどではないと感じる場合は、クラウドドクターで医師へ相談する方法があります。自宅からオンライン診療を受けられるため、子どもや高齢者を連れて外出するのが難しいときにも利用を検討できます。緊急性が高い症状がある場合は、対面診療や救急要請を優先してください。
インフルエンザで腰が痛いときは何科を受診する?

受診する診療科は、インフルエンザの症状が残っているか、腰痛だけが続いているかによって異なります。状態に応じた相談先を解説します。
発熱や咳が続いている場合は内科を受診する
発熱や咳、のどの痛み、強い倦怠感など、インフルエンザの症状が続いている場合は、まず内科を受診しましょう。子どもは小児科が基本です。院内での感染拡大を防ぐため、受診前に電話やWebで連絡し、発症日や診断の有無を伝えてください。腰痛に加えて排尿時痛や血尿がある場合は、内科から泌尿器科を案内されることもあります。受診時は服用している薬が分かるものを持参しましょう。
解熱後も腰痛だけが続く場合は整形外科を受診する
熱や咳などが治まった後も腰痛だけが続き、前かがみや立ち上がりなどの動作で痛みが変化する場合は、整形外科への相談を検討しましょう。筋肉や関節、椎間板、神経などに異常がないか診察を受けられます。ただし、再発熱、排尿異常、褐色尿、強い倦怠感を伴う場合は、整形外科だけでなく内科や救急外来での評価が必要です。症状の組み合わせを受診前に伝えてください。痛みが出る動作も具体的に説明しましょう。
夜間や休日に症状が悪化した場合は救急相談を利用する
夜間や休日に腰痛や発熱が悪化し、救急車を呼ぶべきか、すぐ受診すべきか迷う場合は、実施地域で♯7119を利用できます。医師や看護師、救急救命士などから、緊急性や受診先について助言を受けられる窓口です。地域によって実施状況が異なるため、自治体の案内も確認してください。呼吸困難や意識障害、急な麻痺など明らかに緊急性が高い症状では、相談を待たず119番へ連絡しましょう。
インフルエンザによる腰痛に関するよくある質問

インフルエンザの型による違いや湿布、ストレッチ、入浴など、腰痛があるときに迷いやすい点を解説します。
インフルエンザB型は腰痛が出やすい?
インフルエンザB型だけが、A型より腰痛を起こしやすいとは一概にいえません。A型とB型のどちらでも、発熱や倦怠感、筋肉痛、関節痛が現れ、その一部として腰が痛くなることがあります。型だけで重症度や腰痛の原因を判断するのではなく、痛みの強さや経過、排尿異常などの有無を確認することが重要です。腰痛が強い、長引く、別の症状が加わる場合は医師へ相談しましょう。A型でも同様の注意が必要です。
腰痛に湿布を使ってもよい?
湿布は腰の痛みを和らげる目的で使用できることがありますが、すべての方に適しているわけではありません。妊娠中の方、喘息や腎臓病がある方、他の鎮痛薬を使用している方は、成分によって注意が必要です。飲み薬と同系統の成分が含まれる製品もあるため、自己判断で併用しないでください。皮膚に赤みやかゆみが出た場合は使用を中止し、医師や薬剤師へ相談しましょう。用法や使用枚数も必ず守ってください。
ストレッチやマッサージをしても大丈夫?
発熱や悪寒、強い倦怠感がある間は、積極的なストレッチやマッサージを控えてください。解熱して水分や食事が取れ、ふらつきがない場合は、痛みが出ない範囲で腰や脚をゆっくり動かす程度から始めます。反動をつける、強くひねる、痛い場所を押し続ける行為は避けましょう。動かした後に痛みや疲労が増す場合は中止し、休養を優先してください。再開時期に迷う場合は医師へ確認すると安心です。
腰痛があるときにお風呂へ入ってもよい?
熱が下がり、ふらつきや息苦しさがなく、水分を取れている場合は、短時間の入浴が可能なこともあります。お湯はぬるめにし、長湯や熱い湯は避けてください。高熱や悪寒があるときは、入浴による体力消耗や脱水、転倒の危険があるため、温かいタオルで体を拭く程度にします。腰を温めると痛みが増す場合は入浴を中止し、症状が落ち着くまで休みましょう。入浴前後には水分を補給し、無理をしないでください。
インフルエンザによる腰痛は無理をせず適切に対処しよう

インフルエンザによる腰痛は、全身の筋肉痛や悪寒、咳、長時間の臥床などが重なることで起こります。発熱中は十分に休養し、水分を補給しながら、クッションを使って腰に負担の少ない姿勢を取りましょう。解熱後は、体調を確認しながら少しずつ日常動作を再開します。
一方、排尿時痛や血尿、褐色尿、脚のしびれ、呼吸困難、意識の異常などがある場合は、別の病気や重症化も考えられます。痛みが強い場合や悪化している場合は、早めに医療機関へ相談してください。
発熱や腰痛がつらく外出が難しいときは、クラウドドクターのオンライン診療を利用する方法もあります。自宅から医師へ相談し、症状に合った受診方法や薬の使い方を確認しましょう。
症状が気になる場合や、体調に異変を感じたら自分で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。
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