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インフルでもコロナでもない高熱の理由とは?原因と対処法を医師が解説

  • 公開日:2026/08/24
  • 更新日:2026/07/27

インフルエンザも新型コロナも陰性なのに高熱が続く場合、アデノウイルスや溶連菌、肺炎、腎盂腎炎、熱中症などが原因のことがあります。検査が早すぎて陰性になることもあるため、発熱の日数や併存する症状から受診先を判断します。

高熱が出ると「インフルエンザや新型コロナウイルス感染症かもしれない」と考える方は多いでしょう。しかし、検査でどちらも陰性だった場合でも、高熱を引き起こす病気は少なくありません。

発熱の原因は、ほかのウイルスや細菌による感染症だけでなく、熱中症や自己免疫疾患などさまざまです。また、検査を受けるタイミングによっては陰性と判定されることもあります。

この記事では、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症以外で高熱が出る主な原因や、自宅で確認したい症状、適切な対処法、受診の目安まで詳しく解説します。

 

インフルでもコロナでもないのに高熱が出ることはある?

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の検査が陰性でも、高熱が出るケースは珍しくありません。まずは、高熱が起こる理由や検査結果を判断する際のポイントについて確認していきましょう。

インフルエンザや新型コロナ以外でも高熱は起こる

アデノウイルスやRSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどのウイルス感染症のほか、細菌による肺炎や尿路感染症でも38~40℃程度の発熱がみられることがあります。

また、感染症以外でも熱中症や膠原病、悪性腫瘍などが発熱の原因になることがあります。高熱だけで病気を特定することは難しいため、ほかの症状や経過も含めて総合的に判断することが重要です。

検査のタイミングによって陰性になることがある

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の検査は、発症直後では体内のウイルス量が十分でないため、陰性になることがあります。

症状が強いにもかかわらず陰性だった場合は、医師が症状や流行状況を踏まえて再検査を検討することもあります。

検査結果だけで自己判断せず、体調の変化を継続して確認することが大切です。

検査で陰性でも感染症を完全には否定できない場合がある

検査で陰性だったとしても、感染症ではないと断定できるわけではありません。検査を受ける時期や検査方法、採取した検体の状態などによって、正しく判定できないこともあるためです。

特に、高熱や強い倦怠感、咳などの症状が続く場合は、ほかの感染症や再検査が必要になるケースもあります。症状が改善しない場合や悪化する場合は、改めて医療機関へ相談することが望ましいでしょう。

高熱だけで原因を判断することは難しい

同じ39℃以上の高熱でも、原因となる病気はさまざまです。喉の痛みが強い場合は溶連菌感染症、咳や息苦しさがあれば肺炎、排尿時の痛みや腰痛があれば尿路感染症などが疑われることがあります。

一方で、発熱以外の症状がほとんど現れない病気もあるため、熱の高さだけで原因を判断することはできません。発熱が続く期間や症状の変化を記録しておくと、診察時の参考になります。

 

インフルでもコロナでもない高熱の主な原因

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症以外にも、高熱を引き起こす病気は数多くあります。代表的な原因を知っておくことで、症状に応じた対応を考えやすくなるでしょう。

アデノウイルス感染症

アデノウイルス感染症は、子どもだけでなく大人も発症することがある感染症です。39℃前後の高熱が数日続くほか、喉の痛みや目の充血、咳などを伴うことがあります。

夏風邪の原因として知られていますが、一年を通してみられる病気です。十分な休養や水分補給を行いながら経過をみることが基本ですが、高熱が続く場合や水分が摂れない場合は医療機関を受診しましょう。

RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は乳幼児に多い病気ですが、大人でも発熱や咳、鼻水などの症状が現れることがあります。高齢者や基礎疾患のある方では、肺炎へ進行することもあるため注意が必要です。

咳が長引くことも特徴の一つで、高熱に加えて呼吸が苦しい場合は早めの受診が望まれます。家庭では安静を保ち、水分補給を心掛けながら体調の変化を観察しましょう。

ヒトメタニューモウイルス感染症

ヒトメタニューモウイルス感染症は、発熱や咳、鼻水など風邪に似た症状を引き起こす感染症です。子どもに多くみられますが、大人でも発症することがあります。

症状は数日から1週間程度続くことが多く、気管支炎や肺炎を合併するケースもあります。特に高齢者や持病のある方では重症化することがあるため、高熱や呼吸状態の変化には注意が必要です。

溶連菌感染症などの細菌感染症

溶連菌感染症では、高熱に加えて強い喉の痛みや飲み込みにくさが現れることがあります。咳や鼻水が少ない一方で、扁桃腺の腫れや白い膿がみられることも特徴です。

細菌感染症では抗菌薬による治療が必要になる場合があるため、自己判断で市販薬だけを使用し続けることは避けましょう。医師が症状や検査結果をもとに適切な治療方針を判断します。

肺炎

肺炎は細菌やウイルスなどが原因で肺に炎症が起こる病気です。38~40℃前後の高熱が続くほか、咳や痰、息苦しさ、胸の痛みなどを伴うことがあります。高齢者では典型的な症状が目立たず、食欲低下や元気がないことから気付かれるケースもあります。

風邪だと思って様子を見ていた結果、症状が悪化することもあるため、高熱に加えて呼吸が苦しい、咳が長引くといった症状がある場合は早めの受診を検討しましょう。

尿路感染症や腎盂腎炎

尿路感染症は膀胱や尿道に細菌が入り込むことで起こり、感染が腎臓まで広がると腎盂腎炎になることがあります。腎盂腎炎では39℃以上の高熱に加え、腰や背中の痛み、悪寒、吐き気などが現れることも少なくありません。

また、排尿時の痛みや頻尿などがみられる場合もあります。放置すると重症化することがあるため、高熱と尿の異常が同時にみられる場合は早めに医療機関を受診することが大切です。

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス、細菌などによって起こります。下痢や嘔吐、腹痛が主な症状ですが、高熱を伴うこともあります。

嘔吐や下痢が続くと脱水を起こしやすくなるため、水分や電解質を少しずつ補給することが重要です。水分をほとんど摂れない場合や、意識がぼんやりするなど脱水が疑われる場合は、早めの受診が必要です。

熱中症や脱水

真夏や高温環境では、感染症ではなく熱中症によって高熱が出ることがあります。体温が40℃近くまで上昇し、めまいや頭痛、吐き気、意識障害などを伴うこともあります。

特に屋外での活動後や室内でも冷房を使用していない環境では注意が必要です。涼しい場所へ移動し、水分や塩分を補給しても改善しない場合や意識障害がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

膠原病や悪性腫瘍など感染症以外の病気

高熱が続く原因は感染症だけではありません。関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの膠原病、悪性腫瘍などでも発熱がみられることがあります。

数週間にわたって発熱が続く場合や、体重減少、寝汗、関節痛などを伴う場合は、感染症以外の病気についても調べる必要があります。原因がはっきりしない発熱が続くときは、早めに医師へ相談しましょう。

クラウドドクターでは、自宅にいながら医師へ相談できるオンライン診療を提供しています。高熱が続いて受診するべきか迷う場合は、早めに医師へ相談する方法も選択肢の一つです。

 

インフルでもコロナでもない高熱が続くときに確認したい症状

高熱があるときは体温だけでなく、ほかにどのような症状があるかを確認することも重要です。症状の組み合わせによって考えられる病気が異なるため、受診時にも役立つポイントを紹介します。

発熱が何日続いているか

発熱した日や熱が続いている期間は、原因を考えるうえで重要な情報です。1~2日で改善することもあれば、数日以上続くことで別の病気が疑われることもあります。

一度熱が下がったあとに再び高熱が出た場合は、肺炎などの合併症や別の病気が隠れている可能性もあります。体温の変化を記録しておくと、診察時に経過を伝えやすくなるでしょう。

咳や喉の痛みがあるか

高熱とともに咳や喉の痛みがある場合は、呼吸器の感染症が原因になっていることがあります。咳が強く続く場合は肺炎やRSウイルス感染症、喉の痛みが目立つ場合は溶連菌感染症なども考えられます。

咳の有無や痰の色、喉の痛みの程度なども診断の参考になります。症状が悪化したり呼吸が苦しくなったりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

発疹やリンパ節の腫れがあるか

高熱に加えて発疹や首・脇のリンパ節の腫れがある場合は、ウイルス感染症や細菌感染症、まれに膠原病などが原因となっていることがあります。

発疹がいつから出たのか、どの部位に広がっているのかも大切な情報です。見た目だけでは判断が難しいため、症状が現れた時期や変化を記録しておくと診察時に役立ちます。

腹痛や下痢、嘔吐があるか

高熱と腹痛、下痢、嘔吐がある場合は、感染性胃腸炎や腸の病気などが原因となっている可能性があります。特に嘔吐や下痢が続くと脱水を起こしやすいため注意が必要です。

食事が摂れなくても、水分は少量ずつこまめに補給することが大切です。強い腹痛や血便がある場合、症状が急速に悪化する場合は、早めに医療機関を受診してください。

排尿時の痛みや腰の痛みがあるか

高熱に加えて排尿時の痛みや頻尿、腰や背中の痛みがある場合は、尿路感染症や腎盂腎炎が疑われます。特に悪寒や震えを伴う高熱がある場合は、細菌感染が進行していることもあります。

腎盂腎炎は抗菌薬による治療が必要になることが多いため、市販薬だけで様子を見続けることは避けましょう。症状がある場合は早めに受診し、適切な治療につなげることが重要です。

 

インフルでもコロナでもない高熱が出たときの対処法

高熱があると不安になりがちですが、自己判断で無理な対応をすることは避けましょう。症状を悪化させないために、自宅でできる基本的な対処法を紹介します。

水分補給をこまめに行う

発熱すると汗をかきやすくなり、普段より多くの水分が失われます。そのため、脱水を防ぐためにも水や麦茶、経口補水液などを少量ずつこまめに補給することが大切です。

一度に大量に飲むと吐き気を感じることもあるため、無理のない範囲で少しずつ飲みましょう。嘔吐や下痢を伴う場合は、水分だけでなく電解質も補える飲み物を選ぶと役立ちます。

安静にして十分な休養を取る

発熱時は体力を消耗しやすいため、無理に仕事や家事を続けず、十分な休養を取ることが重要です。睡眠をしっかり確保し、身体への負担をできるだけ減らしましょう。

また、室温や湿度を快適に保つことで過ごしやすくなります。食欲がない場合は無理に食べる必要はありませんが、水分補給は継続するよう心掛けてください。

解熱鎮痛薬は医師・薬剤師の指示に従って使用する

高熱でつらい場合は、医師や薬剤師の説明を受けたうえで解熱鎮痛薬を使用することがあります。

薬によって使用できる年齢や持病、ほかの薬との飲み合わせが異なるため、自己判断で複数の薬を併用することは避けましょう。また、解熱鎮痛薬で熱が下がっても原因となる病気が治ったとは限らないため、症状の経過を確認することも重要です。

無理に熱を下げようとしない

発熱は、体が病原体と戦うための反応の一つです。そのため、熱があるからといって無理に冷やし続けたり、何度も解熱鎮痛薬を使用したりすることは適切ではありません。

つらさが強い場合は首や脇の下、足の付け根などを冷やす方法が楽になることもありますが、寒気があるときは身体を温かく保つことも大切です。体調に合わせて無理のない方法を選びましょう。

症状が変化したら早めに医療機関を受診する

高熱だけでなく、呼吸が苦しくなったり、水分が摂れなくなったりするなど症状が変化した場合は、早めに医療機関へ相談することが重要です。

「受診したほうがいいか判断できない」「夜間や休日で受診先に迷う」という場合は、オンライン診療を利用する方法もあります。

クラウドドクターでは、自宅から医師へ相談できるため、高熱が続いているときや受診の必要性を確認したいときにも活用できます。症状が悪化する前に相談することで、適切な対応につなげやすくなるでしょう。

 

インフルでもコロナでもない高熱で早めに受診すべき症状

高熱の多くは自宅で経過をみられる場合もありますが、中には早急な治療が必要な病気が隠れていることもあります。次のような症状がある場合は、早めの受診を検討しましょう。

40℃前後の高熱が続いている

40℃前後の高熱が続く場合は、重い感染症や脱水などが進行している可能性があります。

特に高熱が続いてぐったりしている、食事や水分がほとんど摂れない場合は注意が必要です。体温だけで判断するのではなく、全身の状態も確認しながら受診を検討しましょう。

呼吸が苦しい・胸の痛みがある

息苦しさや胸の痛みを伴う場合は、肺炎や重い呼吸器疾患などが原因となっている可能性があります。

呼吸が速い、少し動くだけで息切れする、胸が強く痛むといった症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。急激に症状が悪化した場合は救急受診が必要になることもあります。

意識がもうろうとしている・けいれんがある

呼びかけへの反応が鈍い、会話が成り立たない、けいれんを起こしているなどの症状は緊急性が高いサインです。

高熱による熱性けいれんだけでなく、髄膜炎や脳炎など重い病気が原因になっている可能性も否定できません。このような症状がみられた場合は、速やかに救急要請を検討してください。

水分が摂れない・脱水症状がある

嘔吐や下痢、高熱によって水分が十分に摂れない状態が続くと、脱水になることがあります。

尿の量が少ない、口の中が乾く、めまいやふらつきがある場合は脱水が進んでいる可能性があります。特に小さな子どもや高齢者は脱水になりやすいため、早めの受診を心掛けましょう。

高熱が数日続く・一度下がって再び高熱が出た

高熱が数日続いて改善しない場合や、一度平熱近くまで下がったあとに再び高熱が出た場合は、肺炎などの合併症や別の病気が隠れていることがあります。

「そのうち治るだろう」と自己判断せず、症状の経過を医師へ伝えて診察を受けることが重要です。

何科を受診すればよいか

高熱がある場合は、まず内科や発熱外来を受診することが一般的です。小児の場合は小児科が基本となります。

一方で、強い腹痛があれば消化器内科、排尿時の痛みがあれば泌尿器科など、症状によって適した診療科が異なることもあります。どこを受診すればよいか迷う場合は、まず内科で相談すると必要に応じて適切な診療科を案内してもらえます。

 

インフルでもコロナでもない高熱を予防する方法

高熱の原因となる病気を完全に防ぐことはできませんが、日頃から生活習慣や感染対策を意識することで発症リスクを減らせる場合があります。毎日の生活で取り入れやすい予防方法を紹介します。

手洗いや換気など基本的な感染対策を続ける

多くの感染症は、手指や飛沫を介して広がります。外出後や食事前の手洗い、石けんを使った手指衛生を習慣にすることが大切です。

また、人が集まる場所では換気を意識し、体調が悪いときはマスクを着用するなど、基本的な感染対策を継続しましょう。こうした日々の積み重ねが、さまざまな感染症の予防につながります。

十分な睡眠と栄養で体調を整える

睡眠不足や栄養バランスの乱れは、体調を崩すきっかけになることがあります。

毎日十分な睡眠を取り、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂ることで、健康管理に役立ちます。また、適度な運動やストレスをため込まない生活も、体調を維持するうえで意識したいポイントです。

体調不良時は無理な外出を控える

発熱や倦怠感など体調が優れないときは、無理に外出や仕事、学校へ行くことは避けましょう。

十分に休養を取ることで回復を促すだけでなく、周囲へ病気を広げるリスクを減らすことにもつながります。症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せず医療機関へ相談することが大切です。

 

インフルでもコロナでもない高熱に関するよくある質問

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が陰性でも高熱が続くと、不安を感じる方は少なくありません。ここでは、受診前によくある疑問について分かりやすく回答します。

インフルでもコロナでもない高熱はうつる?

インフルでもコロナでもない高熱がうつるかどうかは、原因によって異なります。

アデノウイルスやRSウイルスなど感染症が原因であれば、人へうつる可能性があります。一方で、熱中症や膠原病など感染症以外が原因の場合は、人へうつることはありません。

原因が分かるまでは、手洗いや咳エチケットを心掛け、人との接触をできるだけ控えると安心です。

インフル・コロナ陰性なら仕事へ行ってもいい?

検査が陰性でも、体調が回復していない場合は無理に出勤しないことが大切です。

検査のタイミングによっては陰性となることもあり、ほかの感染症で発熱している可能性もあります。発熱が続いている間や全身状態が悪い間は休養を優先し、勤務先のルールも確認しながら判断しましょう。

高熱がなかなか下がらないのはなぜ?

原因となる病気が改善していない場合や、肺炎などの合併症を起こしている場合は、高熱が長引くことがあります。

また、感染症以外の病気が原因となっているケースもあるため、発熱が続くときは原因を調べることが重要です。市販薬だけで様子を見続けるのではなく、症状の経過に応じて医療機関へ相談しましょう。

何日高熱が続いたら病院へ行けばいい?

高熱が2~3日以上続く場合や、一度熱が下がって再び高熱が出た場合は受診を検討しましょう。

また、呼吸が苦しい、水分が摂れない、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、発熱した日数にかかわらず早めの受診が必要です。判断に迷う場合は、オンライン診療などを利用して医師へ相談する方法もあります。

 

インフル・コロナ陰性でも高熱が続く場合は早めの受診が大切

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の検査が陰性でも、高熱を引き起こす病気は数多くあります。検査結果だけで安心せず、症状の経過やほかの症状もあわせて確認することが重要です。

高熱が数日続く場合や、呼吸が苦しい、水分が摂れない、意識がもうろうとするなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

受診するべきか迷う場合や、発熱で外出が難しい場合は、クラウドドクターのオンライン診療を活用する方法もあります。医師へ早めに相談することで、症状に応じた適切な対応につなげやすくなります。

症状が気になる場合や、体調に異変を感じたら自分で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。

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