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インフルエンザで関節痛になるのはなぜ?和らげる方法を紹介
- 公開日:2026/09/11
- 更新日:2026/08/31
インフルエンザの関節痛は、ウイルスに反応して出るサイトカインやプロスタグランジンによるもので、関節そのものが傷んでいるわけではありません。多くは解熱とともに和らぎ、安静と保温、解熱鎮痛薬の正しい選び方が対処の要点です。
インフルエンザにかかると、高熱だけでなく「体の節々が痛い」「寝ていても全身が痛む」と感じることがあります。関節痛はインフルエンザでみられる代表的な全身症状の一つで、一般的な風邪より強く現れることがあります。
この記事では、インフルエンザで関節痛が起こる理由や痛みが続く期間、和らげる方法、薬を使用するときの注意点まで解説します。受診したほうがよい症状も確認し、無理のない療養につなげましょう。
インフルエンザで関節痛になるのは免疫反応が起こるため

インフルエンザで関節が痛くなる主な理由は、ウイルスそのものが関節を傷つけるからではなく、感染に対して体が起こす免疫反応が関係しています。ここでは、サイトカインやプロスタグランジンと痛みの関係について解説します。
ウイルスに反応してサイトカインが分泌される
インフルエンザウイルスに感染すると、体はウイルスを排除しようとして免疫反応を起こします。その過程で、免疫細胞からサイトカインと呼ばれる物質が分泌されます。サイトカインは感染から体を守るために必要な一方、全身に作用して発熱や倦怠感、筋肉痛などを引き起こす要因にもなります。そのため、感染初期には高熱とともに体の節々が痛むことがあります。
プロスタグランジンが発熱と痛みに関わる
免疫反応によってサイトカインが増えると、プロスタグランジンE2などの物質がつくられます。プロスタグランジンE2は脳の体温調節に作用して発熱に関わるほか、痛みを感じる神経にも影響します。そのため、インフルエンザでは発熱と同じ時期に筋肉痛や関節周辺の痛みが強くなることがあります。解熱鎮痛薬は、こうした仕組みに作用して発熱や痛みを和らげます。
多くは関節そのものの損傷による痛みではない
インフルエンザで感じる「節々の痛み」は、多くの場合、関節の軟骨や骨が直接傷ついて起こるものではありません。感染に伴う炎症反応や筋肉痛などが重なり、関節周辺を含めて全身が痛く感じると考えられます。そのため、インフルエンザが軽快すれば痛みも徐々に落ち着くことが一般的です。ただし、関節が腫れている、赤いなどの症状があるときは別の病気も考える必要があります。
インフルエンザによる関節痛の特徴

インフルエンザの関節痛には、一般的な風邪や一時的な関節の痛みとは異なる特徴があります。どのような痛みが現れやすいのかを知っておくと、症状を判断するときの参考になります。ここでは主な特徴を紹介します。
全身の節々に痛みが現れやすい
インフルエンザでは、一つの関節だけではなく、腰や膝、肩、腕など全身のさまざまな場所に痛みを感じることがあります。「体の節々が痛い」「全身が重くて動きにくい」と感じるのも特徴です。インフルエンザは通常の風邪と比べて、発熱や倦怠感、筋肉痛・関節痛などの全身症状が強く現れやすい感染症です。突然の高熱と全身痛が重なった場合にはインフルエンザも考えられます。
発熱や悪寒とともに急に強くなりやすい
インフルエンザは症状が比較的急激に始まることが特徴で、発熱や悪寒、頭痛、倦怠感などと同時に関節痛を感じることがあります。朝は問題なく過ごしていたのに、数時間のうちに寒気や体の痛みが強くなるケースもあります。症状の現れ方には個人差があり、高齢者などでは必ずしも高熱が出るとは限りません。熱の高さだけで判断せず、全身状態やほかの症状も確認しましょう。
関節痛と筋肉痛が重なって全身が痛く感じる
インフルエンザでは関節周辺の痛みに加えて、太ももや背中、腰、腕などの筋肉痛が現れることがあります。筋肉痛と関節周辺の痛みを明確に区別することは難しく、両方が重なることで「全身が痛い」と感じる場合があります。とくに発熱が強い時期は倦怠感も加わり、起き上がったり歩いたりするだけでもつらく感じることがあります。無理に動かず、体を休ませることを優先しましょう。
動かしていないときにも痛むことがある
捻挫や使いすぎによる関節痛は、体を動かしたときに痛みが強くなることがあります。一方、インフルエンザに伴う全身痛は免疫反応が関係しているため、横になっているときにも体の節々が痛むことがあります。寝返りを打つだけで痛みを感じたり、じっとしていても重だるさが続いたりすることもあります。睡眠を妨げるほど痛みが強い場合は、使用できる解熱鎮痛薬について医師や薬剤師に相談してください。
インフルエンザの関節痛はいつまで続く?

関節痛が強いと「いつまで続くのだろう」と不安になる方もいるでしょう。インフルエンザによる痛みの経過には個人差がありますが、全身症状の改善とともに軽くなることが一般的です。痛みが続く目安について解説します。
痛みのピークは発熱が強い時期と重なりやすい
インフルエンザによる関節痛や筋肉痛は、発熱や悪寒などの全身症状が強い時期に目立つ傾向があります。免疫反応によってサイトカインやプロスタグランジンなどが産生されることで、発熱と痛みが同時に現れるためです。症状が急激に始まり、発症から早い段階で痛みが強くなることもあります。ただし、熱がそれほど高くなくても全身痛を感じるケースがあるため、体温だけで重症度を判断しないようにしましょう。
多くは解熱とともに数日から1週間ほどで軽くなる
典型的なインフルエンザは、発熱や筋肉痛・関節痛などが突然現れ、その後1週間前後で軽快していくとされています。関節痛も熱や全身の炎症反応が落ち着くにつれて改善していくことが一般的です。
ただし、回復までの期間には個人差があります。熱が下がった直後から普段どおりに活動せず、体調を確認しながら徐々に日常生活へ戻しましょう。
症状が強く外出して医療機関へ行くのがつらい場合は、オンラインで医師に相談できるクラウドドクターを利用する方法もあります。オンライン診療が適しているかは症状によって異なるため、緊急性が高い場合は対面診療や救急受診を優先してください。
解熱後も痛みが続く場合は受診を検討する
熱が下がったあとも関節痛だけが長く続く場合は、インフルエンザ以外の原因が隠れている可能性もあります。とくに痛みが日に日に強くなる、歩けないほど痛む、関節が腫れるといった症状がある場合には、医療機関への相談を検討してください。また、咳や倦怠感などは発熱が落ち着いたあともしばらく続くことがあります。関節痛だけで判断せず、症状全体の経過を確認することがポイントです。
インフルエンザ以外の関節痛との見分け方

関節痛があるからといって、必ずしもインフルエンザとは限りません。風邪や新型コロナウイルス感染症のほか、関節自体の病気でも痛みは起こります。インフルエンザ以外の可能性を考えるポイントを確認しましょう。
風邪では強い全身痛が現れにくい
一般的な風邪でも発熱や倦怠感、軽い筋肉痛を感じることはあります。ただし、典型的なインフルエンザでは急な発熱や頭痛、強い倦怠感、筋肉痛・関節痛といった全身症状がより目立つ傾向があります。
一方で、症状の程度だけで原因となるウイルスを確実に特定することはできません。流行状況や発症時期なども踏まえ、必要に応じて医療機関で検査を受けることが適切です。
新型コロナとは症状だけで区別しにくい
新型コロナウイルス感染症でも、発熱や倦怠感、咳、頭痛、筋肉痛などが現れることがあります。そのため、症状だけを見てインフルエンザと新型コロナを正確に区別することは困難です。国立健康危機管理研究機構も、症状のみで両者を鑑別することは難しいとしています。
周囲での流行状況なども参考にしながら、必要に応じて検査や医療機関への相談を検討しましょう。
一つの関節だけが痛む場合は別の原因も考える
インフルエンザに伴う痛みは全身に広く現れやすいため、膝や足首など一つの関節だけに強い痛みが集中している場合は、別の原因も考える必要があります。転倒や運動によるけがのほか、痛風、関節炎、細菌感染などでも局所的な関節痛が起こることがあります。とくに痛みが急速に強くなった場合や、体重をかけられないほど痛む場合には「インフルエンザだから」と自己判断せず、医療機関へ相談してください。
腫れや赤み、熱感がある場合は早めに受診する
インフルエンザに伴う一般的な全身痛では、特定の関節が著しく腫れたり赤くなったりすることは典型的ではありません。一つの関節が腫れて熱を持っている場合や、触れられないほど強く痛む場合には、化膿性関節炎など迅速な対応が必要な病気も考えられます。発熱をインフルエンザだけの症状と決めつけないことが必要です。関節の明らかな腫れや激痛を伴うときは、早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザの関節痛を和らげる方法

インフルエンザによる関節痛は、感染に伴う全身の免疫反応が落ち着くにつれて改善していくことが一般的です。痛みが強い間は無理をせず、回復しやすい環境を整えることがポイントです。自宅でできる対処法を紹介します。
横になって睡眠と休養を優先する
関節痛や筋肉痛があるときは、無理に家事や仕事を続けず、横になって休養を取りましょう。インフルエンザでは発熱や倦怠感などの全身症状も伴いやすく、普段より体力を消耗しています。解熱した直後に無理をすると、強い疲労感を感じることもあります。眠れなくても横になり、体への負担を減らしてください。トイレや水分補給など必要最低限の移動にとどめ、症状が改善するまでは休養を優先しましょう。
水分と電解質を少量ずつ補給する
高熱が続くと発汗や呼吸によって水分が失われやすく、脱水につながることがあります。水やお茶だけでなく、食事が十分に取れないときは経口補水液などを利用し、水分と電解質を少しずつ補給しましょう。一度に大量に飲む必要はありません。吐き気がある場合は、一口ずつこまめに取る方法があります。尿量が極端に少ない、口の中が乾く、水分をほとんど取れないといった状態では、医療機関への相談が必要です。
暑すぎず寒すぎない室温と寝具に調整する
発熱中は悪寒で寒く感じることもあれば、熱が上がりきったあとに暑く感じることもあります。厚い布団で無理に汗をかこうとせず、自分が過ごしやすい室温や寝具に調整してください。寒気が強いときは適度に保温し、暑く感じ始めたら掛け物を減らしましょう。汗をかいた衣類をそのまま着ていると不快感につながるため、可能であれば着替えます。体調に合わせてこまめに環境を調整することがポイントです。
痛みが強い間はマッサージや運動を控える
体が痛いとストレッチやマッサージでほぐしたくなるかもしれません。しかし、高熱や強い倦怠感がある時期に無理に運動すると、体力をさらに消耗する可能性があります。強く揉むことでかえって不快感が増すこともあるため、症状が強い間は休養を優先しましょう。熱が下がり体調が戻ってきたら、日常生活の範囲から少しずつ活動量を戻します。回復直後から激しい運動を再開するのは避けてください。
高熱や強い倦怠感がある間は入浴を控える
発熱が高く、立っているのもつらい状態では、無理に入浴する必要はありません。浴室でふらついたり、入浴によって疲労感が強くなったりする可能性があります。汗が気になる場合は、温かいタオルで体を拭いたり着替えたりするだけでも構いません。熱が落ち着き、水分が取れていて体調が安定している場合は、短時間のシャワーなどで済ませる方法もあります。入浴できるかどうかは体温だけではなく、全身状態で判断しましょう。
解熱鎮痛薬を正しく使用する
関節痛や発熱がつらく休めない場合は、解熱鎮痛薬が使用されることがあります。ただし、インフルエンザでは年齢などによって避けるべき薬があるため、手元にある薬を自己判断で使用するのは避けましょう。とくに複数の市販薬を併用すると、同じ解熱鎮痛成分を重複して摂取する可能性があります。処方薬は医師の指示、市販薬は添付文書を確認し、不明な場合は医師や薬剤師へ相談してください。
インフルエンザの関節痛に使う薬

関節痛が強い場合、解熱鎮痛薬や抗インフルエンザ薬が使用されることがあります。ただし、薬の種類によって使用できる人や注意点が異なります。自己判断で薬を追加せず、用法・用量を守って使用しましょう。
カロナールなどのアセトアミノフェンは発熱と痛みに用いられる
カロナールの有効成分であるアセトアミノフェンは、発熱や痛みを和らげる目的で使用される解熱鎮痛成分です。インフルエンザに伴う発熱や全身の痛みに使用されることがあります。日本小児科学会も、小児のインフルエンザに解熱薬を使用するのであればアセトアミノフェンを選択するとしています。
ただし、年齢や体重、肝機能などによって適切な量が異なるため、決められた用法・用量を守りましょう。
ロキソニンやイブは自己判断で追加しない
ロキソニンに含まれるロキソプロフェンや、イブに含まれるイブプロフェンなどはNSAIDsに分類される解熱鎮痛成分です。成人を含め、インフルエンザだから一律に使用禁止というわけではありませんが、年齢や持病、妊娠の有無、服用中の薬などによって使用の適否は変わります。処方された薬を服用しているときに市販のロキソニンやイブを自己判断で追加せず、医師や薬剤師に確認してから使用しましょう。
総合感冒薬との成分重複に注意する
市販の総合感冒薬には、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛成分が含まれている製品があります。そのことに気づかず別の解熱鎮痛薬を追加すると、同じ成分を重複して摂取するおそれがあります。商品名だけでは成分を判断できないため、パッケージや添付文書の「成分・分量」を確認してください。複数の薬を使用していて判断できない場合は、服用前に医師や薬剤師へ相談することが安全な使用につながります。
抗インフルエンザ薬は処方どおりに服用する
インフルエンザでは、患者の年齢や症状、重症化リスクなどを踏まえて抗インフルエンザ薬が処方されることがあります。発症から48時間以内に治療を開始すると、発熱期間を通常1~2日短縮する効果が期待できると厚生労働省は示しています。すべての患者に必須となる薬ではないため、使用するかは医師が判断します。
処方された場合は自己判断で量や回数を変更せず、指示された方法で使用しましょう。
薬を飲んでよいか迷う場合や、インフルエンザが疑われるものの外出が難しい場合には、クラウドドクターでオンライン診療について相談する方法もあります。症状や年齢などによっては対面での診察が必要になるため、医師の判断に従って適切な受診方法を選びましょう。
子どもは使用を避けるべき解熱鎮痛薬がある
子どものインフルエンザでは、解熱鎮痛薬の選択に注意が必要です。アスピリンはライ症候群との関連が指摘されています。また、日本小児科学会では、インフルエンザ脳症との関連からジクロフェナクナトリウムやメフェナム酸などにも注意を示しています。
家庭に残っている処方薬を別の子どもに使用したり、大人用の薬を自己判断で飲ませたりせず、小児科医や薬剤師へ確認してください。
関節痛があるときに医療機関を受診する目安

インフルエンザは多くの場合、自然に軽快していきますが、症状によっては早めの診察が必要です。とくに重症化リスクが高い方や、通常とは異なる強い症状がある場合は注意しましょう。受診を検討する目安を紹介します。
抗インフルエンザ薬を希望する場合は発症後48時間以内に相談する
抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に使用を開始すると十分な効果が期待しやすいとされています。厚生労働省によると、適切な時期に服用を始めることで発熱期間が通常1~2日短縮され、ウイルス排出量も減少します。
そのため、治療について相談したい場合は早めに医療機関へ連絡しましょう。ただし、抗インフルエンザ薬が必要かどうかは症状や重症化リスクなどを踏まえて医師が判断します。
48時間を過ぎても症状が強ければ受診する
「発症から48時間を過ぎたら受診しても意味がない」というわけではありません。48時間という目安は、主に抗インフルエンザ薬の効果が期待しやすい治療開始時期に関するものです。
高熱が続いている、症状が悪化している、強い倦怠感で起き上がれないなどの場合は、時間が経過していても医療機関へ相談してください。合併症や別の病気がないか確認する必要が生じることもあります。
水分を取れない場合は早めに受診する
高熱や吐き気、強い倦怠感によって水分をほとんど取れない場合は、脱水が進むおそれがあります。少量ずつ飲んでも吐いてしまう、尿が長時間出ていない、口の中が強く乾いている、ぐったりしているといった状態があれば、早めに医療機関へ相談しましょう。とくに子どもや高齢者は脱水に気づきにくいことがあります。飲んだ量だけでなく、尿量や意識状態、普段との様子の違いも確認することが必要です。
呼吸困難や意識の異常がある場合は直ちに受診する
息が苦しい、呼吸が速い、胸が痛む、呼びかけへの反応がおかしい、意識がもうろうとしているなどの症状は、単なる関節痛として様子を見る状態ではありません。肺炎や脳症などの重い合併症が起きている可能性も考えられます。インフルエンザでは、とくに小児で急性脳症、高齢者や基礎疾患がある方で重症化することがあります。緊急性が高い症状では、速やかな受診や救急要請を検討してください。
関節の腫れや片側だけの激痛がある場合は当日中に受診する
インフルエンザに伴う関節痛では、全身の節々が広く痛むことが一般的です。一方、一つの関節だけが強く腫れている、赤く熱を持っている、片側だけに耐えられないほどの激痛がある場合には、別の病気が隠れている可能性があります。とくに発熱と関節の腫れが同時にある場合は、感染による関節炎なども鑑別する必要があります。インフルエンザの症状だと決めつけず、可能であれば当日中に医療機関へ相談しましょう。
子どもや高齢者、妊婦、基礎疾患がある方は早めに相談する
子どもや高齢者、妊婦、呼吸器・循環器・腎臓などの慢性疾患がある方、糖尿病や免疫機能が低下している方などは、インフルエンザが重症化するリスクに注意が必要です。国立健康危機管理研究機構も、高齢者や慢性疾患のある方では基礎疾患の悪化や二次的な細菌感染などにより重症化リスクが高まるとしています。
症状が軽くても、不安があれば早めにかかりつけ医へ相談しましょう。
インフルエンザの関節痛に関するよくある質問

インフルエンザによる関節痛については、「熱より先に痛くなるのか」「治ったあとまで続くのか」など疑問を感じる方もいるでしょう。ここでは、関節痛に関してよくある疑問について解説します。
関節痛は発熱より先に出ることがある?
関節痛や筋肉痛が発熱より先に気になる可能性はあります。インフルエンザは発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、筋肉痛などが比較的急に現れる感染症で、すべての症状が同じ順番で出るわけではありません。
「節々が痛い」と感じたあとに体温が上がることも考えられます。ただし、関節痛だけではインフルエンザと判断できません。咳や発熱などの症状、周囲の流行状況も確認してください。
インフルエンザが治ったのに関節痛があるのはなぜ?
熱が下がったあとも、炎症反応や疲労が完全には回復しておらず、しばらく体の痛みや倦怠感が残ることがあります。インフルエンザの主な症状は3~7日ほどで改善することが多い一方、咳や倦怠感はより長く続く場合があります。
ただし、関節痛が長期間改善しない、徐々に悪化する、関節の腫れを伴う場合にはインフルエンザ以外の原因も考えられるため、医療機関へ相談しましょう。
インフルエンザA型とB型で関節痛の強さは違う?
A型とB型のどちらでも、発熱や倦怠感、筋肉痛・関節痛などの全身症状が現れる可能性があります。A型だから必ず関節痛が強い、B型だから軽いと一律に判断することはできません。症状の程度には、ウイルスの型だけでなく年齢や免疫状態、基礎疾患などさまざまな要因が関係します。型を予想して対処法を変えるのではなく、現在の症状の強さや全身状態を確認し、必要に応じて医療機関へ相談してください。
関節痛は冷やすのと温めるのではどちらがよい?
インフルエンザによる全身の関節痛では、必ず冷やす、必ず温めるという決まりはありません。悪寒が強いときは適度に体を温め、熱が上がりきって暑く感じる場合は薄着にするなど、本人が楽に感じられる状態へ調整してください。一方、特定の関節だけが赤く腫れて熱を持っている場合は、典型的なインフルエンザの全身痛とは異なります。温冷ケアだけで様子を見続けず、医療機関への相談を検討しましょう。
インフルエンザの関節痛は無理をせず休んで和らげよう

インフルエンザで関節痛が起こるのは、ウイルスへの免疫反応によってサイトカインやプロスタグランジンなどが産生され、発熱や全身の痛みにつながることが主な理由です。多くの場合、関節そのものが傷ついているわけではなく、インフルエンザの回復とともに痛みも徐々に軽くなっていきます。
痛みが強い間は十分な睡眠と休養を取り、水分をこまめに補給しましょう。解熱鎮痛薬を使用するときは、年齢や持病、併用薬などを確認し、自己判断で複数の薬を重ねて飲まないことが必要です。
また、呼吸が苦しい、意識がおかしい、水分が取れない、一つの関節だけが大きく腫れて激しく痛むといった症状がある場合には、早めの医療機関受診が必要です。
インフルエンザが疑われるものの「体が痛くて病院まで行くのがつらい」「薬について医師に相談したい」という場合は、クラウドドクターのオンライン診療を利用する方法もあります。自宅から医師に相談できるため、症状や状況に合った受診方法を検討してみてください。ただし、呼吸困難や意識障害など緊急性の高い症状がある場合は、オンライン診療ではなく速やかに対面での診療や救急受診を検討しましょう。
症状が気になる場合や、体調に異変を感じたら自分で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。
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