カンジダ外陰腟炎かんじだがいいんちつえん

腟や外陰部に常在するカビ(カンジダ)が増え、強いかゆみと白いポロポロしたおりものが出る病気です。性感染症ではありませんが再発しやすいのが特徴です。診断は検査で行い、腟坐薬やクリーム、内服薬で治療します。妊娠中は薬選びに注意します。

⚫︎カンジダ外陰腟炎とは?

酵母(カビ)の一種であるカンジダが腟・外陰部で増え、炎症を起こす状態です。カンジダ自体は健康な人の腟にもいる「常在菌」で、疲れやストレス、抗生物質の内服後、妊娠、糖尿病、強い湿気や蒸れなどでバランスが崩れると発症しやすくなります。
性感染症そのものではありませんが、パートナーに炎症(亀頭包皮炎など)を起こすことはあります。

⚫︎カンジダ外陰腟炎の原因

  • 抗生物質内服後の腟内環境の変化
  • 妊娠、糖尿病、免疫抑制状態(薬剤治療を含む)
  • 蒸れやすい衣類・ナプキン、過度の洗浄や石けんの刺激
  • ホルモン変化(月経前、経口避妊薬の影響など)

⚫︎カンジダ外陰腟炎の症状は?

  • 外陰部の強いかゆみ、ヒリヒリ感、赤み、はれ
  • 白色でポロポロ(凝乳様・酒かす様)のおりもの、腟壁に付着しやすい
  • 排尿時しみる、性交痛、掻きこわしによる小さな出血
  • 月経前に悪化することがあります
  • 男性パートナーは無症状〜軽い違和感のことが多いです。

⚫︎受診の目安

  • 強いかゆみが数日続く、白いポロポロしたおりものが増えた
  • 市販薬でよくならない・すぐ再発する(4回/年以上)
  • 妊娠中、糖尿病がある、抗生物質内服後に症状が出た
  • 初めての症状で見分けがつかない(細菌性腟症・トリコモナス・淋菌/クラミジアなどとの区別が必要)

⚫︎診断方法と治療方法(全体像)

  • 診断は、おりものを採って顕微鏡でカンジダ(菌糸・芽生)を確認、必要に応じ培養や遺伝子検査を行います。腟のpHがふつうは正常域(およそ4台)に保たれる点も手がかりです。
  • 治療はアゾール系の腟坐薬・クリームや内服薬です。妊娠中は経口薬を避け、外用治療を選ぶことが一般的です。再発をくり返す方には維持療法を検討します。

⚫︎カンジダ外陰腟炎の診断

  1. 腟分泌物の顕微鏡検査
    その場で確認できることがある
  2. 培養・核酸増幅検査

    少ない菌量でも検出でき、アルビカンス以外のカンジダ(非アルビカンス種)も見つけやすい検査です。
  3. 類似疾患の除外
    細菌性腟症、トリコモナス、皮膚炎、性行為感染症など

⚫︎カンジダ外陰腟炎の治療

A.腟坐薬・クリーム(アゾール系)

クロトリマゾール、ミコナゾール、イコナゾールなどを数日投与。多くは1〜7日コースで改善します。

B.内服薬

フルコナゾール単回または分割内服を選ぶことがあります(妊娠中は外用を基本)。

C.再発例

発症を年4回以上くり返す場合は数か月の維持療法(例:週1回)を検討します。非アルビカンス種では治療選択や期間が変わることがあります。

⚫︎カンジダ外陰腟炎の予後

適切な治療で多くは数日〜1週間程度で改善し、後遺症は残しません。ただし再発しやすい体質の方がいます。
非アルビカンス種や耐性が疑われる場合は、治療を調整します。

⚫︎カンジダ外陰腟炎の予防

  • 不要な抗生物質の使用を避ける(医師の指示に従う)
  • 通気性のよい下着・衣類、入浴後はよく乾かす
  • 石けんでの強い洗浄を避け、ぬるま湯でやさしく洗う
  • 糖尿病のコントロール、睡眠・ストレス対策
  • 市販薬で反復使用する前に一度医療機関で診断を受けることを推奨します。

⚫︎カンジダ外陰腟炎に関連する病気や合併症

  • 細菌性腟症との併存・誤認(悪化や遷延の原因)
  • 妊娠中の苦痛増強(母児の重篤な合併症はまれだが、適切な治療選択が必要)
  • 男性パートナーのカンジダ性亀頭包皮炎(かゆみ・発赤・痛み)

⚫︎まとめ

  • 強いかゆみと白いポロポロしたおりものが出たら、カンジダ外陰腟炎が疑われます。
  • 検査で確かめ、腟坐薬やクリーム、内服薬で治療します。妊娠中は外用が基本です。
  • 再発しやすいので、蒸れ・こすれ・抗生物質後などの誘因対策も一緒に行います。
  • 自己判断で市販薬を繰り返すより、早めの受診と指示どおりの治療が安心です。

症状が気になる場合や、体調に異変を感じたら自分で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。

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■ 参考・出典

日本産科婦人科学会「産婦人科 診療ガイドライン 婦人科外来編 2023」https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_fujinka_2023.pdf

ユビー 病気のQ&A「カンジダ(腟カンジダ)」
https://ubie.app/byoki_qa/diseases/candida

■ この記事を監修した医師

赤松 敬之医師 西梅田シティクリニック

近畿大学 医学部 卒

近畿大学医学部卒業。
済生会茨木病院にて内科・外科全般を担当。
その後、三木山陽病院にて消化器内科・糖尿病内科を中心に、内視鏡を含む内科全般にわたり研鑽を積む。
令和2年9月、大阪梅田に『西梅田シティクリニック』を開院。

「患者様ファースト」に徹底した医療マインドを持ち、内科診療にとどまらず健診センターや複数のクリニックを運営。 医療の敷居を下げ、忙しい方々にも医療アクセスを向上させることを使命とし、さまざまなプロジェクトに取り組む。 医院経営や医療関連のビジネスにも携わりつつ、医療現場に立ち続ける。
さらに、医師として医薬品の開発や海外での医療支援にも従事している。

  • 公開日:2026/02/26
  • 更新日:2026/02/26

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