Topicsトピックス
インフルエンザ予防接種の副反応で熱が出ることはある?確率も解説
- 公開日:2026/10/12
- 更新日:2026/10/09
インフルエンザの予防接種後に発熱すると、副反応か感染か不安になる方も多いでしょう。全身性の副反応は接種者の5〜10%にみられ、通常2〜3日で治まります。この記事では、予防接種後の発熱の頻度や感染との見分け方、対処法、受診の目安を解説します。
インフルエンザの予防接種後に熱が出ると、「副反応なのか」「インフルエンザに感染したのではないか」と不安になる方もいるでしょう。
インフルエンザワクチンの副反応として、接種後に発熱することがあります。
厚生労働省によると、発熱・頭痛・悪寒・倦怠感などの全身性の副反応は接種を受けた方の5〜10%程度にみられ、通常は2〜3日で治まります。
ただし、接種後の発熱がすべて副反応とは限りません。
インフルエンザなどの感染症が偶然重なっている場合もあるため、発熱以外の症状や経過を確認することが大切です。
この記事では、主に皮下注射で使用される不活化インフルエンザHAワクチンの副反応について、発熱の頻度や対処法、医療機関を受診する目安を解説します。
インフルエンザ予防接種による発熱の確率と経過

インフルエンザ予防接種では、接種部位の腫れだけでなく、発熱などの全身症状が現れる場合があります。
まずは、どの程度の頻度で起こり、どのくらい続くのかを確認しましょう。
発熱などの全身性副反応は5〜10%程度
厚生労働省によると、インフルエンザワクチン接種後には、発熱・頭痛・悪寒・倦怠感などの全身性の副反応が5〜10%程度にみられます。
つまり「発熱だけが5〜10%に起こる」という意味ではなく、複数の全身症状をまとめた頻度です。
多くは一時的な反応で、時間の経過とともに改善していきます。
副反応は通常2〜3日で治まる
発熱や頭痛、だるさなどの全身性副反応は、通常2〜3日程度で治まるとされています。
そのため、接種後に軽い発熱があっても、体調が大きく崩れておらず徐々に改善している場合は、安静にしながら経過を確認します。
一方、3日以上続く発熱や症状が強くなっている場合は、別の原因も考えて医療機関に相談しましょう。
接種後の発熱とインフルエンザ感染は別のもの
国内で広く使用されている注射タイプの不活化ワクチンは、感染性を失わせたウイルスの成分を使っているため、接種によってインフルエンザを発症することはありません。ただし、接種前後にインフルエンザウイルスへ感染していた場合は、予防接種後にインフルエンザを発症する可能性があります。
なお、経鼻弱毒生ワクチンは仕組みが異なります。
副反応による発熱とインフルエンザ感染の見分け方

予防接種後に熱が出ても、副反応と感染症を体温だけで判断するのは困難です。
接種から発熱までの時間だけで決めつけず、ほかの症状や経過を含めて確認することが重要です。
接種後の発熱がすべて副反応とは限らない
予防接種を受けた直後に発熱すると副反応と考えがちですが、同じ時期にインフルエンザや風邪などの感染症を発症する場合もあります。
特に周囲でインフルエンザが流行している、家族や職場に感染者がいるといった場合は注意が必要です。発熱が長引く場合や症状が強まる場合は、「予防接種を受けたから」と自己判断せず医師に相談しましょう。
発熱以外の症状や経過も確認する
インフルエンザでは、38℃以上の発熱に加えて頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感などが比較的急速に現れ、のどの痛みや鼻水、咳を伴うことがあります。
接種後にこうした症状が目立つ場合は、副反応だけでなく感染症の可能性も考える必要があります。
判断に迷う場合は、インフルエンザの初期症状や自宅で確認できるポイントもあわせて確認しておきましょう。
発熱の原因を自分で判断するのが難しい場合は、オンライン診療のクラウドドクターで医師に相談する方法もあります。
発熱外来を24時間365日受診できるため、夜間や休日など対面受診が難しいときにも自宅から相談できます。
予防接種後に発熱したときの対処法

接種後に熱が出た場合は、無理に普段どおり過ごさず、体調を確認しながら休むことが大切です。自宅でできる基本的な対処法を紹介します。
安静にして十分な水分をとる
発熱があるときは運動や飲酒など身体に負担がかかる行動を控え、できるだけ安静に過ごしましょう。汗をかくと水分が失われやすいため、水やお茶、経口補水液など飲みやすいものを少量ずつ摂取します。
食欲が落ちている場合も、まずは水分を確保することが大切です。
水分がとれない、尿量が極端に少ないなど脱水が疑われる場合は医療機関へ相談してください。
解熱剤は医師や薬剤師に相談して使用する
発熱や頭痛がつらい場合は、解熱鎮痛薬を使用できる場合があります。
ただし、年齢や持病、服用中の薬によって適した薬が異なるため、自己判断で使用せず医師や薬剤師へ確認しましょう。市販の風邪薬と解熱鎮痛薬には同じ成分が含まれていることもあるため、重複して服用しないよう注意が必要です。
処方薬がある場合は、指示された用法・用量を守って使用してください。
予防接種後の発熱で受診する目安

インフルエンザ予防接種後の軽い発熱は自然に治まることがありますが、症状によっては早めの診察が必要です。
特に、通常の副反応とは異なる経過や重い症状がないか確認しましょう。
高熱や長引く発熱
副反応による全身症状は通常2〜3日で治まるため、高い熱が続いている場合や3日以上たっても改善しない場合は、医療機関への相談を検討してください。インフルエンザを含む感染症など、ワクチン以外の原因で発熱している可能性もあります。
熱の高さだけでなく、食事や水分がとれるか、症状が悪化していないかも判断材料になります。
呼吸困難・じんましんなどのアレルギー症状
ワクチン接種後には、まれにショックやアナフィラキシーが起こることがあります。
じんましんや全身の発疹、呼吸困難などはアレルギー反応の可能性がある症状です。
アナフィラキシーは接種後比較的早い時期に起こることが多いため、厚生労働省では接種後30分程度は医療機関内で安静にするよう案内しています。
帰宅後に異常が現れた場合も速やかに医療機関へ連絡してください。
けいれん・意識障害などの重い症状
けいれんや意識障害などは、通常の軽い副反応として様子を見る症状ではありません。インフルエンザワクチン接種後には、けいれんや脳炎・脳症などの重い症状が副反応疑いとして報告されることがありますが、ワクチンとの因果関係が明らかではないケースも含まれます。
意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応が悪い、けいれんが続く場合などは、速やかに救急受診してください。
子どもが予防接種後に発熱したときの注意点

子どもは自分の体調をうまく言葉で伝えられない場合があります。
体温の数字だけを見るのではなく、普段との違いや水分摂取などを確認しながら経過を観察しましょう。
体温だけでなく水分摂取や全身状態を確認する
子どもが予防接種後に発熱した場合は、体温だけで重症度を判断せず、機嫌や顔色、呼吸の状態、水分がとれているか、尿が出ているかなども確認しましょう。熱があっても水分がとれていて比較的元気な場合と、熱がそれほど高くなくてもぐったりしている場合では対応が異なります。
時間ごとの体温や症状を記録しておくと、受診時に医師へ経過を伝えやすくなります。
症状が強い場合は早めに医療機関へ相談する
子どもがぐったりしている、水分がほとんどとれない、呼吸が苦しそう、けいれんがあるなど、普段と明らかに様子が違う場合は早めに医療機関へ相談してください。特に乳幼児は体調の変化が早いことがあるため、「ワクチンの副反応だろう」と決めつけないことが重要です。
夜間や休日で受診先に迷う場合は、クラウドドクターのオンライン診療で相談する選択肢もあります。
小児医療費助成制度にも対応していますが、対面での診察が必要と判断される場合もあります。
ただし、意識障害や呼吸困難、けいれんが続くなど緊急性の高い症状がある場合は、オンライン診療ではなく救急要請を検討してください。
インフルエンザ予防接種で起こる発熱以外の副反応

インフルエンザ予防接種では、発熱以外にもさまざまな副反応がみられます。
比較的起こりやすいものから、すぐに対応が必要な症状まで確認しておきましょう。
接種部位の赤み・腫れ・痛み
比較的多くみられるのが、注射した部分の赤み、腫れ、痛みなどの局所反応です。
厚生労働省によると、接種した方の10〜20%程度に起こりますが、多くは2〜3日で治まります。
腫れが強くなる、広範囲に広がる、強い痛みが続くなど普段と異なる状態がみられる場合は、接種した医療機関へ相談しましょう。
頭痛・悪寒・倦怠感
発熱だけでなく、頭痛や寒気、身体のだるさが現れることもあります。
これらは発熱と同じく全身性の副反応として知られており、通常は2〜3日程度で改善します。
症状が軽い場合は安静にして経過をみますが、日を追うごとに悪化している場合や咳・のどの痛みなどの感染症を疑う症状が強い場合は、医療機関への相談を検討してください。
アナフィラキシーなどの重い副反応
インフルエンザワクチンでは、まれにショックやアナフィラキシーなどの重いアレルギー反応がみられます。
発疹、じんましん、かゆみ、呼吸困難などが代表的な症状です。
ほかにも重い副反応が疑われる症状は報告されていますが、報告された症状とワクチンとの因果関係が必ずしも明らかとは限りません。強い症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ予防接種の副反応に関するよくある質問

最後に、インフルエンザ予防接種後の発熱や副反応について、よくある疑問を解説します。
副反応が出やすい人の特徴は?
「この特徴があれば必ず副反応が出やすい」と一律に判断することはできません。
一方、過去にけいれんを起こしたことがある方や、基礎疾患がある方、ワクチンの成分などにアレルギーを起こすおそれがある方は、接種前に医師への相談が必要とされています。
過去のワクチン接種後に強い症状が出た経験がある場合も、問診時に必ず伝えましょう。
発熱したら仕事や学校は休むべき?
予防接種後に発熱や強い倦怠感がある場合は、無理をせず休養をとることが大切です。副反応による発熱そのものは感染症ではありませんが、実際にはインフルエンザなど別の感染症による発熱の可能性もあります。
咳やのどの痛み、強い倦怠感などを伴う場合は出勤・登校を控え、必要に応じて医療機関へ相談してください。
勤務先や学校独自のルールがある場合は、その規定も確認しましょう。
副反応が出たら次回の予防接種は受けられない?
軽い発熱や接種部位の腫れが出ただけで、次回以降のインフルエンザ予防接種を一律に受けられなくなるわけではありません。ただし、過去の接種で強いアレルギー反応などが現れた場合は注意が必要です。
厚生労働省では、接種液の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方などは接種できない場合があるとしています。
次回接種の可否は医師に相談して判断してもらいましょう。
大人と子どもで副反応に違いはある?
大人と子どものどちらにも、接種部位の赤みや腫れ、発熱、頭痛、倦怠感などの副反応が起こる可能性があります。
ただし、副反応の頻度は年齢だけでなく、使用するワクチンや製剤、体調などによって異なるため単純には比較できません。
現在は2歳以上19歳未満を対象とする経鼻弱毒生ワクチンもあり、注射タイプの不活化ワクチンとは副反応の内容が異なります。
インフルエンザ予防接種後の発熱は経過を確認して適切に対処しよう

インフルエンザ予防接種後には、発熱・頭痛・悪寒・倦怠感などの全身性副反応が5〜10%程度にみられますが、通常は2〜3日で治まります。
軽い症状で徐々に改善している場合は、十分な休養と水分補給を行いながら経過を確認しましょう。
一方、高い熱が続く、症状が悪化する、呼吸困難やじんましん、けいれん、意識障害などが現れた場合は医療機関への相談や救急受診が必要です。
また、接種後の発熱がインフルエンザなど別の感染症による可能性もあるため、熱だけで副反応と判断しないことが大切です。
「副反応なのか感染症なのかわからない」「発熱が続いていて受診すべきか迷う」といった場合は、24時間365日利用できるオンライン診療のクラウドドクターでも医師に相談できます。
自宅から受診できるため、体調が悪く外出が難しいときの相談先として活用してください。
症状が気になる場合や、体調に異変を感じたら自分で判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。
クラウドドクターの
オンライン診療
クラウドドクターのオンライン診療
クラウドドクターでは、問診内容を元に全国から適したドクターがマッチングされ、あなたの診療を行います。診療からお薬の処方までビデオ通話で受けられるため、お忙しい方にもおすすめです。
-
24時間365日
いつでも診療OK -
保険診療が
ご利用可能 -
お近くの薬局やご自宅で
お薬の受取り可能